№1
日付:1996/1/14
タイトル:東京物語
監督・共同脚本:小津安二郎
劇場名:銀座並木座 同時上映は「お茶漬の味」
パンフレット:なし ※並木座オリジナル「名匠 小津安二郎の世界」はあり
評価:★★★★☆
今はなき銀座並木座の正月の風物詩だった小津監督特集。私は1996年と97年の2年しか通っていませんでした。
名匠小津安二郎監督の最高傑作としても名高い本作品。ただ私個人的には、ここで描かれるモチーフよりも、「麦秋」的世界の方が好きです。
それにしても、何と贅沢な特集。今やっても絶対にお客が入ると確信します。
全国ロードショー的作品が並ぶシネコンと、独自に買い付けてきた作品を単館で上映するミニシアター。映画館が2極化する中、過去の名画に触れる機会が本当に減少している。「午前十時の映画祭」の例をみるまでもなく、絶対映画ファンのニーズはあるというのに。
小津作品専門の映画館があっても良い気すらします。
2012年9月18日
NHK BSプレミアム「山田洋次監督が選んだ日本の名作100本」放送(2012/5/13)分を鑑賞。
改めて「小津調」の孤高の美しさにシビれました。映画という表現における一つの"極み"に達した数少ない、いや唯一の監督であると言っても過言ではないような。
実はまだまだ未見の作品があります。人生の終盤に、とても贅沢な時間を取っておくことが出来ているかのようでもあります。
できれば残り全部、映画館で観たいです。
こんな写真を見つけてしまった。1953年(昭和28年)9月