拡声器を片手にした心臓の端から
聖地を目指して旅するウサギが走る
声にならない想いは涙となり
紙に描けない今生は海となる
墓の前で掌を合わせる数は
きっと価値の姿へと変わるだろう
ノーマンズランドに建てた教会から
ノーマンズランドに建てた教会から
嘘の銃弾を盗んだ少年兵が夢を見る
求めていた理想は廃墟となり
まとまらない日常は水鳥となる
投げ捨てたはずのゴミくずは
いつか私の元へ帰ってくるだろう
大西洋しか見えない岬の灯台から