発表します!
岡野雄一「ペコロスの母に会いに行く」!!
特養ホームで暮らす痴呆症のお母さん(89歳)との
日々を面白おかしく描いた漫画です。
かなり有名なので、もう読まれた方もいらっしゃるのでは・・・。
この本の何が凄いかって。
入りは「面白おかし」なんです。
痴呆のお母さんの現在のおもしろ言動。
中盤になり、お母さんの人生の歴史が少しずつ描かれて
いくにつれ、物語は急激に深みを増していきます。
幼少、結婚、育児、夫との日々・・・
思わず自分のおばあちゃんの一生を想像し、そこに
重ね合わせて、感情移入してしまいます。
現在と過去。
2つの世界が絡み合いながら、あたたかく切なく、
ファンタジックに綴られる1人の女性の人生。
泣きながら読み上げました。
めっちゃいい本です。
絵は可愛いんですが、とてもうまい。
ストーリーテリングの力量、半端ない。
漫画の合間に挟み込まれる文章も、ぐっと読ませる。
思わず母親にも勧めてしまいました。
ぜひ、ご一読を。