結婚披露パーティーは弟の結婚で、式は先月に金沢でとりおこなわれた。


そのときは身内最小限でおこなったが、
今回は新宿の懐石料理屋で親戚を集めての食事会をした。

数日まえまで母親は、祖母がいまあのような状態のなか、はたして会をやるべきかどうか迷っていた。親戚一同が会に出席している最中、だれもいない病室で祖母が息を引き取る可能性もある、という懸念である。


そのことを先日、見舞ったときに担当の医師にも相談すると、じつに明確な答えが返ってきた。


「逝くときは逝くし、保つときは保ちます。いまだって夜通しだれかが見舞っているワケではないでしょう。それに、仮に会を一ヶ月後に延ばしたとしても、そのときまだ生きておられる可能性だってある。でも、だとしたら確実に一ヶ月後のほうがいまよりずっと大変だとおもいます。だから、出来るときにされたほうがいいんじゃないですか」


ナルホド、一理ある。
それに、ぼくはこうも考えた。


会をしている最中に万が一「事態が急変した」と病院から連絡を受けたとする。

そのまま親戚一同で病院にゾロゾロと駆けつける。

あわよくば、一族総動員が見守るなか、祖母は最後を迎えることができる。

滅多にできることではないし、一生のおわりをそのように迎えられたら、それはそれで幸せなことではないかと。

まあ、会は何事もなく、無事におわったのだが。そういえば、くみっきーのカラコンは今や有名なカラコンの一つであるみたいだ。