衛生士のイケハラです
実は現在、歯科衛生士の2人がボツリヌス菌製剤を用いた治療をお試し中です‼
“ボツリヌス菌”と聞くと食中毒を連想し「ギョッ」とする方もいるかもしれませんが、ボスリヌス菌そのものを投与するわけではなく、ボツリヌス菌が産生する毒素(たんぱく質)・血清アルブミ・、塩化ナトリウムを含む薬剤を投与します。
すると、薬剤が筋肉を支配する神経に取り込まれて、その神経をマヒさせ筋肉を弛緩させることで過剰な緊張を和らげることができます。
本来の目的とは違いますが「これはもれなく顔小さくなるかも~」なんて期待を抱きながら
3カ月前にスタート。先日、2度目の投与を行いました。
わかります
もれなく…のつもりがわずか3か月でバッチリ効果出てますよねウレシイ~
エラのあたりがスッキリしておかげで小顔効果も出てそうです
さて、本来の目的はと言いますと
患者さんに常日頃お話ししている「歯を失う」原因は2つ。
「細菌」と「力」です。
その「力」のコントロールが今回の目的です。
「細菌」とは、お口の中がキレイであることが大事ということ。
そして「力」とは、咬合力。咬む力のことです。
治療の完成度が高くなればなるほど、トラブルが起こる原因は「力」に限定されます。
代表とされるのは「歯ぎしり・くいしばり」。
「歯ぎしり・くいしばり」は、自分で自分の歯や歯を支える骨を破壊する行為とも言えます。
事実、私はこのボツリヌス菌製剤の投与をしてから「くいしばり」による知覚過敏
時々たまらなく顎のあたりが疲れてしんどくなる症状から解放され、大変満足しています
と、同時に頭ではわかっていても実際は筋肉の使い方をコントロール出来ていなかったことにこの治療をしながら実感し、反省しています
今回の治療を決意した写真がコレ↓↓
楽しい家族写真のはずが角ばったエラに愕然としました
「お、おにぎり…家族におにぎりがいる…泣」
冒頭、エラが小さくなるのは「もれなくの希望…」と言っていたのはウソです(笑)
実際は何よりもそうなることを望んでいましたが
結果それ以上の効果があり、正直驚いています
本来の原因そのものにアプローチすることの重要性を再認識しています。
尚、ボツリヌス菌製剤の投与は3ヶ月毎に4回投与します。
1年間筋肉を過度に使い過ぎない習慣をモノにすることが出来れば
その後も効果が持続するそう…今後も変化が楽しみです
(医)中央歯科医院 歯科衛生士 イケハラ