日本に一時帰国したばかりの頃のことを
お医者さんに言わせると


「いやぁ、ほんとぼろぼろだったよ。
どうしようかと思っちゃった。今だから言えるけど。笑」
とのこと。

そんな状態だったから、友人に
「逆に14時間かけて、よく日本まで帰って来れたね」
なんて言われるのですが、

実は帰りの便は私なりにすごい事件簿だったのです。

腰が痛くて1時間も眠れなかったのですが、
それ以上にいろんなことが起こって、忘れられない
フライトになったのでした。



まず事件その1。
アップグレード。



「現地から日本に一時帰国をすると決めたとき
今から取れる最短の格安チケットをおねがいします!!」
なんてむちゃをHISの海外発券オフィスに電話して予約。
(HISの海外発券担当者さん、仕事超早い!)


なんと8時間後くらいの便をとることができ、
その後ひたすら荷物をまとめ、慌てて空港へ。


飛行機に乗り込んでびっくり。


「あれ!?この席、広い!」


そう、私のチェックインが遅かったのか
なぜか私の席がアップグレードされて
プレミアムエコノミー席に。
(プレミアムエコノミーは、エコノミーとビジネスの間にある
ゆったり目の席です。)


わお!座っても両脇にスペースがある!
フットレストがぁぁぁ!


見渡すと、あれれ、
出張の帰りらしきビジネスマンばかり!

「フリースなんて着てるの私だけじゃん!!!」




居心地の悪さを覚えながら
さらに私を感激させたのは
ANAのCAさん。

わお、美人さん!(私、おじさん?)
それだけで私は感激してるのに
乗客一人一人に挨拶して回ってくれるのです。

フリースの私にも素敵な笑顔で、
もう、アメリカの航空会社にすっかり慣れていた私は
このやさしさ、丁寧さに終始
感激しっぱなしだったのでした。




事件簿その2。
お飲物はいかがですか?


飛行機の中で、CAさんが
「お飲物はいかがですか???」
(優しい語り口調なので、文字にするのははてな3つで書いてみた)
と。


私は腰が痛くて精神的にも
参っていたので、とにもかくにも、飲み物を飲んで落ち着こうと思い。


「オレンジジュース、おねがいします」と。


でも、前日寝てないからのどががらがら。
変な声がでちゃって、お姉さん、聞き取れず。

またきれいな声で
「え???」と。

「オレンジジュース、おねがいします。」

↑相当オレンジジュース飲みたかった人みたい。笑



お姉さんのオレンジジュースを受け取ったそのとき、
事件は起こりました。



周りのみんなは全員
プレモル飲んでるじゃないですかぁぁぁ!!!!


私、ビールが大好きなんです。
日本に帰ったら、やりたいことランキングとか
勝手に一人で旅の最中に作ってて、
(居酒屋にいく、とか)

その中に
「プレミアムモルツを飲む」

というのを入れてたくらい、好きなのです。



私の心の中
「そっか、そっか、国際線ってビール無料だったんだ!」
(↑コンチネンタルやユナイテッドで移動していたので
 ビールはいつも有料だったのです。)


私の心の中
「しかもプレモルが日本に帰る前にあるなんてーーー!!!
 飲みたい!飲みたい!でも、オレンジジュースが。。。」



おじさまたちに囲まれながら
さっきまで感動的だったオレンジジュースを持ちながら
くぅぅ、と涙をこらえる私。


おじさまたち、そのビジネス空間から浮いてる
フリースの私を不思議に思っていたことでしょう。


それにしてもANA、
プレモルも、一番搾りも、ASAHIもあって、
ビールも好きな銘柄から選べるのね。
こういうプチ贅沢、すごく大切!素敵!
(次は絶対プレモルで乾杯!)



事件簿その3
お食事は何にされますか?


ANAに乗ったのは初めてなので
プレミアムエコノミーならではなのかもしれないのですが
お食事はメニューを渡され、6つくらいから選べるのでした。


私「えぇっ、どうしよう、選べない、選べない!」

久しぶりの日本食はどれも魅力的で
(だっておそばとか、照り焼き丼とか、すごくたべたかったの。)

本気でメニューをにらみながら検討して
決めたのでした。


結局おそばのある食事を依頼して、
わくわく。もう興奮しちゃって割り箸とか割るのさえ
もどかしいんです。

食べたくて食べたくて。


で、でも、


「い、いたい!」



腰が痛くて前傾姿勢がつらい!
おそばなのに、機内なのに、
前のめりができないままおそばをひたすら口に運ぶ私。


これまたやっぱり周りの人、
不思議におもってたかなぁ。
つゆこぼしそうなのになんで無理な格好して
食べてるんだろうって。笑。




でも、どんなときでも親切で笑顔で丁寧なCAさん。
立ち上がる、食べる、飲む、寝る、のすべてが
へんてこな私にも丁寧に接してくださって、

なんだかとっても忘れられないフライトだったのでした。



ANA万歳!
これからも使いつづけます!