永遠のB級バンド、フェイセズが1973年に発表した
『Ooh La La』
ロッド・スチュワートのソロアルバムがそこそこ売れたおかげで、バンド内の他メンバーとの亀裂が深まり、ロッド&バックバックバンドのような雰囲気になってしまったフェイセズ、このアルバム発表後にロニー・レインとロン・ウッドが脱退、間もなく空中分解してしまいます。
従って、これがラストアルバム。
このバンドの良いところは、真面目なのかやる気がないのかよくわからない緊張感のない脱力感(褒めてますからね一応)なんですが、このアルバムも初のチャート1位を記録したにも関わらず、特別なキメ曲もなく、かと言ってつまらなくもなく。
記憶に残ってるのは音ではなく変形ジャケット…という不思議。
そう、アナログ時代は外面が「飛び出す絵本」みたいな特殊仕様になっていて、ジャケット写真の目が変化するといういかにもフェイセズらしい遊び心に溢れたものになっていました。
そして見開きの中面には思いっきり足を上げてラインダンスを踊るお姉さんのイラスト、歌詞カードはポスターという豪華さ。
ロッド・スチュワート、ロン・ウッド、ケニー・ジョーンズが参加するフェイセズの再結成ライヴが今月に開催される事が決定したそうです。
これは、前立腺がんの調査や啓発活動を行っている団体、PROSTATE CANCER UKのチャリティイベントで、バンド復活は一夜限り。
決してツアーをしたりアルバムを出したりしないところがまたフェイセズらしい。