『アガサ/愛の失踪事件』 | 5番の日記~日々好日編~

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原題は「Agatha』だけですが邦題には「愛の失踪事件」という余計なものがついています。

『アガサ/愛の失踪事件』(1979年/英米合作)
監督:マイケル・アプテッド

1926年12月、イギリスの推理作家アガサ・クリスティが11日間、謎の失踪をしました。
姿を消した翌朝、林の中で発見されたアガサの車の中には、毛皮コートと無造作に置かれた衣服、書類カバンが放置され、車の近くには靴の片方とスカーフ。
失踪から11日後、自宅から数百マイル離れたヨークシャー州のホテルでアガサが発見されました。
夫のアーチー・クリスティー大佐は、アガサの失踪の理由について「過酷な執筆による過労と精神的ストレスが引き起こした記憶障害」と公式に発表。

アガサ本人は、失踪の真相について一言もコメントしないまま1976年に亡くなっています。

彼女はなぜ姿を消し、11日間、どこで何をしていたのか?
真相はもちろん本人にしかわかりませんが、この映画は独自の解釈で謎の失踪を再現しています(もちろんフィクション)

アガサ・クリスティを演じるのはヴァネッサ・レッドグレイブ。
アガサを追うアメリカ人ジャーナリスト役がダスティン・ホフマン。
身長180cmのヴァネッサと165cmのダスティン・ホフマンのダンスシーンが絵になるのはさすが演技派2人。

この事件自体が推理小説のようなもの… ミステリー+ロマンス、1920年代の雰囲気を見事に作った美しい映像は、あまりにもイギリス的すぎるが故、アカデミー賞から嫌われたとも?