でございました。
F1年5月21日。
夜が明けた知床の海岸線の一角に私たちの姿はありました。
一様に傷つき、疲労困憊です。
断崖には無数に洞窟があり、そのひとつに身を隠し、しばしの休憩をとっておりました。
五体満足に動き回れるのは「マシガニオ」の1番隊隊長の沖田春香(おきた はるか)と対ゾンビ用に改良された猿「ヒコ」。そして新政府の追撃部隊を撃退して捕虜とした少女「朱雀(すざく)」。
この少女は非常に寡黙(かもく)で移動している期間でもほとんど声を聞いたことがありませんでした。妻が随分と目をかけて親切に接していたところ、ようやく名前だけが発覚したという経緯がございました。
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組織「壬生狼(みぶろ)」の一員ですから腕は滅法たちます。おそらく沖田以外では太刀打ちできなかったのではないでしょうか。
ここまでの混戦でしたから逃げるタイミングはいくらでもあったはずなのですが、不思議とその素振はありませんでした。
このときも沖田と共に洞窟の入り口付近に座り、狼たちの襲撃に備えておりました。
手錠もはずされ、武器も携帯を許されております。
大久保崇広(おおくぼ たかひろ)と何かしらの密約があったのは確かでございます。
妻がこの少女を心配に思い、何度か奥から出てきて声をかけたり、食事を与えたりしておりました。
頭を悩ます奇妙な光景は他にもございました。
私と妻は「昼型(デイタイム)」という中途半端な「ニオ」でしたから、昼間はゾンビ化しております