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ⅳ饯挝簟⒚烙杉oが幼少期にあの教会にいたらしいってことだけだ。
今、その唯一分かっていることを口にしかけたのだ。

「随分と古くからあるみたいですね。」
で、飲み込んだ言葉の代わりに、そんなどうでも良いことを言う。
つまりは、言葉を差し替えたのだ。

「ああ???、そのようだな。」
支配人も、そう答えてくる。
それでも、源次郎が言葉を差し替えたことには気が付いていたようだ。
目を逸らすようにして、煙草に火をつける。


「で、ミッキーは今どこにいる? まさか、札幌に置いてきたりはしてないよな。」
支配人は話題をそこへ移す。冗談交じりにしてだ。

「今は実家のお寿司屋さんに???。」
源次郎も苦笑いでそう返す。
それでも、支ラルフ
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配人の心遣いが嬉しくはあった。
言葉を差し替えたのに、それを見逃してくれたからだ。

「そ、そうか???。それを聞いて安心した。
ま、吉岡君が付いてくれてるから、それほどの心配はしてなかったんだが???。」
「ん? ど、どういうことです? 美由紀さんは、どんなことがあっても、舞台に穴を開けるようなことはしませんよ。別に、僕がいようがいまいが???。」

「んんん? 本当に、そう思ってるのか?」
支配人がそう問い返してくる。真面目な顔でだ。

「も、もちろんです???。」
問われた源次郎の方が驚いてしまう。

「だったら言ってしまおう。」
支配人は、そう言ったかと思うと、灰皿を引き寄せて、まだ2服ぐらいして吸っていない煙草の火を消した。
いつもは、ギリギリまで吸うのにだ。


(つづく)



第2話 夢は屯(たむろ)する (その1135)

「?????????。」
源次郎は黙って支配人の