J300! 第一部 | ニッチをねらえ!金具の花道 女性社長ブログ

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特許取得!日本の精密製造工業の結晶、はずれないピアスキャッチできました!

第一部は、オープニングゲストとして、林文子さんと、山口絵理子さんの公演がありましたが、

この、お二人を選ばれるJ300のセンスにまず、感動。

女性がまだ働くことが難しかった時代から、
特にその体制もガチガチに固まっていただろう大企業の中で、
道を切り開いてきた、林文子さん

そして、ワシントン国際機関でのインターンを経て
バングラデシュの大学院に通い、発展途上の国から適正価格で取引をされるブランドを作りたい。
と起業された、社会起業家の第一人者ともいわれる、山口絵理子さん

すごい対照的なお二人。

浅いながらも、3年間、組織の中で勤めた経験と、
まだまだビジネスマンとしてはひよっこながらも独立した、
自分と照らし合わせながら、お話を伺わせていただきましたが、

お二人とも、話がとても上手でいらっしゃるので、
まるで、上質な映画を見ているように、頭の中に情景が浮かぶ公演でした。

そして、パネルディスカッションに続きますが、
このパネルディスカッションが、また、とても面白かったです。


ネットイヤーグループの石黒さん
カフェグローブ・ドット・コムの矢野貴久子さん
AILA Internationalの森本倫子さん
ホッピービバレッジの石渡美奈さん

そして、モデレーターは、竹中平蔵さん
と、そうそうたるメンバーでしたが、

女性への、女性による、ディスカッションということで、
多分、普段は聞けないお話がたくさん出たんだろうと思います。

石黒さんは、本当に、かっこいい女性で、
どんな質問にも、躊躇することなく、冷静にお答えになっていて、
印象に残ったのは、

「私は、誰にも相談はしません。ビジネス書も読みません。松下幸之助さんの本を読んだら、松下幸之助さんを超えられないということだから。」

とさらっと、言ってしまうも、それが嫌な感じを与えない、
するどさを感じさせる方でした。
そして、ワーキングマザーとしての働き方を模索してきたということで、
子供が大学に入って、手が離れたときに自分の時間が出来て、
「世の中の人は能力が低いと思った。」と言った時に、
(私の文章力に問題がありますが、本当に嫌な感じを与えない強さをお持ちなんです。)

つい、「かっちょええ・・・。」
とつぶやいてしまいました。
本当、男前です。
ステキです。

矢野さんは、4名のなかで、
芯はお強いのに、ゆっくりとお話になり、
他の方の意見を聞いた後に、感想を挟むなど、
本当に、いろんな方の声に耳を傾けられる方なんだな。
と思いました。
矢野さんが、お話になると、空気がとってもやわらかくなる感じでした。
また、45歳で、第一子を出産なされたということで、
多くの女性の方に希望を与えられたのではないかと思います。
私も、希望が持てました!


森本さんは、ベルトとスカーフを組み合わせたベルカという製品を販売しよう!
とダンボール3つで上京されたと聞いて、
私が、手書きの図面を持って駆けずり回って向上を探した日々のことを
思い出しました。
そこで、
「よく言われるんですけど、以前は・・・とか、今までは・・・とか。
でも、今、やってみないとわかんないじゃないですか。」

これは、本当にぶつかりながら、進んできた人の重い、重い言葉です。


そして、これまた、本当にかっこいい石渡さん。
男性社会の、飲食業界において、
戦ってきた女性ということで、私は製造業で戦っているので、
一番共感してしまいました。

石渡さんのすごさというのは、
つらかったことも、ぜーんぶ、乗り越えているから、
あっけらかんとお話になること。

「3代目決まってすぐに、社員全員から辞表が出ました、あはは」
みたいな。

つらいことは、本気で乗り越えないと、笑えません。
乗り越えたから笑えると思います。

もう、本当に会社を愛していて、必死に良くしようと
ぶつかりながら、今があるということをとても強く感じました。

公演も、パネルディスカッションも、
皆様のお話の中で総じて感じたのは、

非常に強いのに、とても女性らしいということ。

か弱い女性らしさではなく、

女性の持つ母性や、きめ細やかさを多くお持ちだということ。
(母性という言葉は、林文子さんのお話にも出ましたが)

そして、女性は社会で少ないから不利なのではなく、
少ないからこそ、チャンスなんだということ。

ニッチをねらえ!をスローガンにしている私もそうですが、
これは強く感じます。

女性が少ない業界だからこそ、
チャンスなんです。

そして、
不況は、最大のチャンスだということ。

ここは、4名のパネラーの皆様のお話の間で、
竹中さんが

バブル崩壊の時に「へいちゃん、こんなチャンスはないよ!」
とおっしゃった、すばらしい社長がいたと
おっしゃっていました。

さすが、モデレーターの竹中さんは、
皆さんの話を聞きながら、話を促すだけでなく、
つねに、「なるほど」とうなずいてしまうようなお話をされて、

ぶっちゃけ、初めて、
「モデレーターって、こういうことをいうのか。」
と納得しました。




つい先日、インタビューで、
「不況の中起業って大変ですか?」
と聞かれたのですが、

実際、あまり意識していないんですよね。
と答えたことに非常にリンクしていました。

そもそも、私が起業したときには、すでに不況だったので、
あんまり感じていないことと、
不況のときにこそ、

今までとは違う、新しい何か。

を求めている企業様が多いので、逆にチャンスだと思っていること。

皆様のお話を聞いて、

なるほど、間違っていなかったんだ。

と自信を強めてみたり。


もう、この第一部はうなずきっぱなしの2時間でした。