鍋と奇襲攻撃
子供のころ、この時期になるとよく、テレビで放映された映画がありました。それがこれ、、
トラ・トラ・トラです。
同じ20世紀FOXの映画、史上最大の作戦みたいに、戦争を各当事国に分けて撮影チームを作り、個別の監督が撮っています。
そのため、善玉、悪玉に偏ることなく、当事国の状況が良く描かれているわけですね。最近作られた、パールハーバーなんてクソ映画とは比較にならない、日本国民にとってはありがたい映画です。
ちなみに、日本側は当初、黒澤明が撮っていました。ところが拘りの激しさから撮影が全く進まず、深作欣二に交代したようです。
毎年この時期には、子供の頃を懐かしんで、鍋をつつきながら、この映画のDVDを観ることにしています。
もっともあの頃は、前後編2週に渡って放送されてましたけどね、、映画番組の時間枠が1時間半しか無かったですから、、。
で、鍋の方はすきやきです。今年も昨晩映画を鑑賞しながら食べました。
前回
と違い、少しは楽して食べたいですから、今回は実家で作っていた方式で作ることにしたんです。
先ず、タレ、、この場合、出しを入れてます、、を鍋底が隠れるほどに入れて、、。
野菜類を配しておきます。前回と違い、エノキとJUSCOで買ったおふもありますね。お椀もの用のおふで小さいんですけど、具が一品増えると、それだけ気持ちが豊かになります。
そお言えば、おふって確か水に浸してから煮たように思うのですけど、、。
さて、映画の方は、、
偏向的な描写では無いですけれど、お間抜けな部分は描かれているようです、、たとえば、このシーンだけ見ると喜劇映画のようですが、、
野村大使、、。戦争を避けるため、日本は外交努力をしています。この辺りからも悪の組織みたいに描かれる、他の映画とは違いがわかります。
この映画の大胆なところは、米国が日本大使館の暗号連絡をすべて傍受解読していて、真珠湾攻撃も事前に知っていたという設定になっていることです。
ワシントンはその事を知ってて、真珠湾には伝えず、敢えて日本の攻撃を許したというように描かれていますね、、。
結果として米国は参戦して、ドイツとまで戦うことになるのですが、なんかこの辺911陰謀説とも似てます。
戦うためには、先ず世論を動かさなければならない、、そのために多少の犠牲は、、ということになるのでしょうか、、。民主主義故に、そういう残酷な手順に至るのだとしたら、皮肉なものです。
鍋のほうも、蓋をして野菜に火を通しておきます。実家ではこの時点で肉まで入っていました、、。
ある程度野菜を煮て、水分を出してから肉を入れたほうが、食べ安いですね。特に映画を観ながらだと楽で良いです。
こんな感じで、ちょっとレアなくらいで食べていきます。
日米交渉はうまく行かないようですね、、
ニイタカヤマノボレ1208受信しました。英語の字幕はclimb mount niitakaになっています。
日本の機動部隊はハワイに向かうのですが、このDVDは映画自体がアメリカ版なんですよ、、。
日本で公開されたものは、渥美清がチョロっと出てきます。空母赤城の炊事兵に扮していて、同僚と日付変更線を挟んで海戦になった場合、昨日の敵に弾が当るのか?なんて話をしていたと思います。
茶の間では"あ、寅さんだ"と、一瞬湧きました。
と、そんなことを思い返していたら、これです、、
インターミッション。
DVDにこういうのって、あんまり意味無いと思うんですけど、、。最初に観た時は、プレイヤーが壊れたのかと思いましたよ。
すきやきもこの間、食べる方に弾みがつきました、、。
野菜に予め、火を通した方が食べる進みが良いですね、、。
前回のやり方だと、白菜がなかなか煮えなくて、肉ばっかり無くなっていくのですが、今回は逆です。
映画はいよいよ真珠湾攻撃が始まるのですが、、。
大使館では、まだ最後通告をタイプしています、、。役人が人差し指で、、
この件、実際は大使館が同僚の送別会、ようするにドンチャン騒ぎをしていて、暗号が届いていたのに気が付かなかったらしいですよ、、。
同じころ、日本の戦艦長門の中では、、。
運動会みたいですけど、すでに戦果が報告されはじめています。
この一件で日本は最後通告を渡す前に、攻撃したことになり、卑怯者呼ばわりされることになるのです。
ちなみに大使館の役人は、何の処罰も受けなかったそうですね。
さあ、すきやきの方はいよいよ、、
うどんです。
おでんにラーメン
もそうですが、やはりこれが楽しみですね、、。牛肉なんて、これ食べるための、序章ですよ、序章、、。
そして真珠湾の方は、、。
第一次攻撃隊が帰還し、第二次攻撃隊の発艦指示を待っていると、、
"it must be a mistake ! "
日本語のせりふは、"そ、そんなアホな!"です。
赤城に上った旗信号は、攻撃を終了して全艦帰還、、するんだそうです、、。
そんなアホな!って言うのもわかりますよね、、すきやき食べてて、うどんを入れさせてもらえないようなものですから、、。
赤城の艦橋では、源田実が南雲中将に意見するのですが、戦いは今始まったばかり、云々で一喝されてしまいます。
思うんですけど、こういう日本人の寸止め思考って言うんでしょうか、勢いづいてるときに、変に冷静さを強調して美徳意識に浸る、、ってのが好くないと思うんですよね、、。
結局、戦いは始まったばかりで、そのままズルズルと戦争続いちゃったわけですから。
この映画観て一つわかるのは、日本って昔から外交ダメだったんですね、、。
まあ、JUSCOにお世話になってるから、岡田外相にはがんばってもらって、普通のおふも買えるように、して欲しいんですけど、、。