赤い豚汁 羅宋湯 | らおぱんと呼ばれて

赤い豚汁 羅宋湯

本来はボルシチ、、のようなもの、、とするべきでした。


実は本物のボルシチを食べたことが無いので、比較しようにも出来ないため、こういうタイトルになりました。


だいたいレストランでボルシチ食べるくらいなら、ビーフシチュー食べますよね、、ロシア料理の店にでも入らない限り、、。


ボルシチは食べたこと無いですが、羅宋湯は以前から嫌と言うほど食べています。


もちろんこっちでの話しです。こちらの人はよほど羅宋湯が好きらしく、茶餐庁や西餐庁には必ずと言って良いほどあります。


自分が知っているトマト味のスープ、というと羅宋湯ぐらいしかメニューに無かったので、よくそれを注文しました。


単独では無く、大抵はセットのメニューに付く、スープとして羅宋湯を選びましたね、、。それ以外は水っぽい、色だけ白いクリームスープになりますから、、。


当初は香港で洋食の類を食べていたのですが、いたるところで羅宋湯がメニューにあるため、大陸の共産思想の影響が、水面下で食文化に及んでいるのかと思ったものです。


ところが恐らくは、同じようにそこらじゅうのスーパーに並んでいる、キャンベルの缶スープを使ったものみたいですね、、。


特に茶餐庁クラスになると缶スープを開けて、それに何か加えているような感じじゃ無いでしょうか、、。用を足すため、茶餐庁の奥へ入っていったら、缶スープが積んでありました。


今でも出前一丁が山積みになっているので、不思議なことでは無いです。


キャンベルの缶ボルシチは、買って食べたことありますが、水を加えて加熱しただけでは、苦味が感じられてひどいモノでした、、。


20年も前の話なので、今ではどうなのか知りませんけど、、。あの缶スープのシリーズで美味かったのは、クリームマッシュルームスープですね。


で、ボルシチと羅宋湯が同じものだと思っていたので、帰国時にボルシチを避けるのも弾みがつきました。


特にこちらでは、スープはたくさんありますが、シチューというものは見たことがありません。


確かに、スープとシチューの境界を、厳格に定義すること自体、難しいことです。


しかし、スープ浸りの食生活が、帰国時に外食の選択を、ビーフシチューに導いたことは、否めない事実だと思うのです。


また、わけのわからない話の展開になってきました。


要するに羅宋湯 = ボルシチに疑問を抱くようになるのですが、それはわりと最近のことです。


ネットでいろいろとボルシチのレシピなんかを見ていると、食材や作り方に多少の違いはあります。しかし、共通しているのはビーツを使うことの様です。


日本では缶詰のビーツをよく使う様ですが、缶の中のおつゆも入れるように書いてあるレシピがありますね、、。


今まで食べた羅宋湯は、トマト味のスープにキャベツの葉っぱが漂い、牛肉が1~2かけその中に沈んでいるものでした。


ビーツなんてしろものは見たことも無いですが、いくらなんでも入っていれば、欠片だけでも目にする事が出来るでしょう、、。


さて、いつの頃からか、羅宋湯も自分で作るようになりました。缶スープ開けてケチャップ混ぜて羅宋湯、、なんてのでは無く、ちゃんとトマトを煮込んで作ります。


元は、ミネストローネに肉っぽさを加えれば、そんなものになるんじゃないかと思って作ったのが始まりでした。


それが、そこいらの西餐庁なんてお話しにならないほど、美味くできたんです。


気を良くして、、というか調子に乗って、ボルシチ作れるぜって、吹聴しちゃったもんだから、思い返すと顔が赤くなります。


だいたい、ビーツなんてしろもの、尻尾を有するものなのか、根っこの埋まったモノなのかさえ、知らなかったので、、。


そんなわけで、昨晩です。また寒くなるかと思い、豚汁よろしく身体が温まるスープだかシチューだかと言うことで、羅宋湯を作りました。


羅宋湯よ、ろおそんたん、、ボルシチじゃなくってね、、。まあ、予想に反して、昨日の夜は暖かかったですけどね、、。


作り方は豚汁みたいなもんです、、。いや、タイトルの赤い豚汁が気に入ったので、無理やり話しをそっちに向けます。


まず材料ですが、、


・トマト

・ニンジン

・ジャガイモ

・キャベツ

・タマネギ

・豚ばら肉


いつもの通り各適量です。


作り方は、まず湯剥きしたトマトを、出来るだけ細かく刻みます。


らおぱんと呼ばれて-羅宋湯


豚バラ肉です。今回はスーパーで買いました。やはり皮が付いているので、皮を取り、ぶつ切りにします。


らおぱんと呼ばれて-羅宋湯2


材料を切ったら、先ずタマネギをバターで炒めます。


次にトマトもバターで炒め、、と言うか加熱する感じです。フライパンの上でフライ返しの先を使い、つぶすようにして更に細かくドロドロにします。


そして豚バラの表面を軽く炒めます。


それらを鍋に入れ、水を張ってニンジン、ジャガイモを加え煮込みます。あと、何だっけ、、ああ、コンソメ入れなきゃ、、ローリエも数枚、、。


しばらく煮込んだら、キャベツも入れて更に煮込みます、、。


それから、味噌汁に味噌を入れるようなタイミングで、トマトケチャップを適量投入、、西餐庁式です。今回は小さいオタマ一杯分ほど入れました。入れすぎると甘くなります。


お鍋の中での完成時はこんな感じ、、。


らおぱんと呼ばれて-羅宋湯3


そして器によそって、はい出来上がり、、。


らおぱんと呼ばれて-羅宋湯4


周りに豚バラから出た脂が出てますね。ブロック状に切ったバラ肉は美味かったです。カレーもこれで作ると美味いでしょうね、、。


らおぱんと呼ばれて-羅宋湯5


トマト味が染みたキャベツも美味いんですよ、、


そおいや、ボルシチはクリームかなんか乗せるんですよね、、。ヨーグルトとかじゃダメかな、、?。


らおぱんと呼ばれて-羅宋湯6


さすがにご飯は合わないと思うので、パンを添えます、、が、フランスパンはちょっと相性が悪かったようです、、。


らおぱんと呼ばれて-羅宋湯7


フラッシュで撮ると赤さが際立ちますね、、。


国産ワインは最近余ってるんでしょう、、叩き売ってます。昔と違い、4~50元前後のワインなら結構飲めるので、こちらにしてみれば良いことなんですけど。


さて話しは変わってDVDです。昨晩はDISTRICT 9を観たのですが、、。


赤いスープを飲みながら観るのは考え物でした、、。南アが舞台のようで、クセだらけの英語は何言ってんだか全然分からなかった、、いや、英語だったのかな?。


映像はすごいですよね、、。特撮って言わず、今ではCGって言うんでしょうか、、もう円谷の時代は完全に終わってるな、、って思いました。