桂林米粉の香り | らおぱんと呼ばれて

桂林米粉の香り

また、この記事 の日に戻ります。

思い出したら書いとかないと、次々と忘却の彼方へと埋没していきますので、、

この日、屋台で串焼きを肴にビールを飲んだ後、桂林米粉を食べて帰りました。

"かつらばやしこめこな"と打って変換してるのですが、かつらばやし、、では無く桂林とは、以前カロヤンハイという育毛剤のCMに、その景観が使われたところです。

実は私もその育毛剤を購入したことがあります。

もう10年ほど前の話ですが、まだ、ロックギタリストへの夢を捨てきれなかった私は、ロッカーの魂である長髪にしておりました。いや、仕事中は後ろで結んでいましたけどね、、。

ところが、起床するときに見られる、大量の抜け毛に日々恐怖を感じていたのも事実です、、。

どれぐらい抜けるのかというと、拾い集めた毛髪を軽く丸めると野球のボールぐらいありました。もちろん弾力があり、中は空洞の状態でです。

火を吐く迫力でライブをこなすロックミュージシャンが、加齢に伴い、最も怯える現象が脱毛ではないでしょうか?(ああ、そうだよとは言わないでしょうけど、、)

なぜなら、中年太りはダイエットで矯正することが考えられますが、抜け落ちた毛は元には戻りません。

開き直ってスキンヘッドにするという手もありますが、、。

そこで私も育毛剤などを買ってみたのですが、無駄な努力であったことに気が付きます。

と、言うのも体質的に禿げないようです。毎朝抜けるのですが、気が付くと先の尖った新しい毛髪が、倍ぐらいの量で生えてきました。

強いて言えば、体質からロックミュージシャンに向いていたのでしょうね、、。

まあ、それでも5年ほど前に工場を閉めてからは、戒めの意味も含め、髪もバッサリと切って現在は高校野球の選手みたいです。

酒に酔って叫び声を上げながら、ぶん投げていたエレキギターも封印し、悔い改めたように、アコースティックギターを爪弾くようになりました。

だって歳と身分を自覚したら、恥ずかしくなってきたので、、。

学生の頃から父母には、絶対に才能ないからあきらめろ、、と散々言われてきたのですが、今頃、草葉の陰で笑い転げているかもしれません、、。

さて、話がまた大旋回しましたが桂林です。私は行ったこと無いですが、きれいなところだそうです。もっとも、旅行会社の宣伝に使われる場所は、カメラアングルが殆ど同じなので、ちょっと角度を変えると、巨大なビルが建っていたりするのかもしれません。

その桂林の名前を付けた米粉が、ここ数年で広東省のいたるところに、看板が見られるようになりました。

本当に桂林で食べられているのかは、未確認です。ご参考までに、広東麺も八宝菜も天津丼もご当地にはありません。さすがに天津には行ったこと無いので、断言できるかと言われれば、躊躇せざるを得ないですが、広東麺に関しては、そのご当地からこのブログを発信しています。

で、その日に食べた店は、最初に桂林米粉を食べたところです。


らおぱんと呼ばれて-桂林米粉

これが桂林米粉 (大椀)です。

一言でいえば具沢山ですね、、特に薄切りの叉焼がこれでもかと乗せてあります。

叉焼は広東風のそれとは違うようです、、日本の煮豚叉焼に近いのではないでしょうか?

そして中央にてんこ盛りになっているのは、唐辛子を和えた辛い泡菜です。辛いため、この店では入れるかどうか訊いてくれます。

スープの上に所々浮かんでいるのは油で炒めた豆、、大豆のようです。


らおぱんと呼ばれて-桂林米粉3

スープ自体はご覧のように沼系の色をしてます。味があっさりしていて、脂っこさは無く、広東風味に近いと言っても良いかもしれません。

上の写真はフラッシュで撮りましたが、油の反射する粒が小さいですね。香菜(コリアンダー)を入れたらタイかベトナムのような味になりそうです。

問題の米粉です。

らおぱんと呼ばれて-桂林米粉2

以前の記事 でも書きましたが、細うどんくらいの太さの米粉を以前は瀬粉と呼んでいました。

現在市場で米粉を買おうとすると、米粉(細)か(桂林)米粉か、という分け方になってしまい、特に地方から来た人は瀬粉の名前すら知らないようです。

この桂林米粉の米粉自体も、何が桂林なのか分からずじまいです。食感的にすこしモチっとした感触と歯ごたえがありましたが、米粉まで店で作っているわけでは無いので、同じものはどこかで買えるのだろうと思います。

と、なると太目の米粉を、このスープと写真のような具を盛り付けることで、桂林米粉としているのでしょうか?とりあえず、この点に留意して、思い出したらもう数軒食べてみようと思います。

桂林米粉のもう一つの特徴は匂いです。タイトルでは香りと書きましたが、基本的には匂いが適当です。

といっても桂林米粉そのものの匂いではなく、店内のそれです。

これは日本のラーメン屋さんの匂いにかなり近いものがあり、私も最初はその匂いに誘われて店に入りました。

多分日本のラーメン屋さんでは、メンマや叉焼を煮込んでその匂いが出るのかと思うのですが、桂林米粉の店内も、それをかなり強くしたような匂いが漂っています。

その匂いが、写真のどの材料から発されるかは不明ですが、恐らく、中央のてんこ盛りになっている漬物の大元がくさいと思います。厄介なことは、日によっては相当匂いのきつい場合があるのです。

強すぎるとトイレのにおいに近くなってくるので、、、いや、これはあるとき公衆トイレで気が付いたことなのですが、、。

想像力が豊かなものですから、匂いが臭いに変るような日は避けたいところです。