昔の健康申明カード | らおぱんと呼ばれて

昔の健康申明カード

8月15日なので、本当は帝国海軍軍人だった親父の話を書こうかと思っていました。

ところが、親父と話のきっかけになった画像のファイルが見つからないので、とりあえず今回は見送ります。

実は、タイトルまでかっこいいのを考えていたので残念です。

で、代わりに別の古い話をしようと思います。といっても例によって20年近く前の話ですけど、、。

じつは先日、健康申明カードの最新情報をアップしたときに、SARSの時のモノでもあれば、話の内容が濃くなるかと思い探してみました。

あいにく、SARS用のは見つからなかったのですが、もっと古いのが出てきました。

らおぱんと呼ばれて-健康カード中国旧

なんか、ガリ版刷りの定期テストみたいです。

これは90年代中ごろぐらいまで使われていたものじゃないですか?記入しかけのものがあり、そこに書いた年齢から逆算すると17年ぐらい前のものです。

先日の記事 でアップした、現行バージョンの画像を見比べると、デザインや言葉の言い回し等、劇的に洗練されていることが分かると思います。

この点については、中国旅行の予定が無くとも興味を持たれるでしょう。

内容について、記入事項はとてもシンプルです。比べて現行のものは、どの列車の何号車、何番の席に座っていたかまで記入して、入国経路が特定しやすいよう、複雑な書式になってきました。

これは質問事項からも分かることですが、病人と接触の有無を問う様に、潜伏期間が短い病気を対象としているためでしょう。

この点において、昔の健康申明カードで特徴的な質問は " 3. " です。


"現在、精神病、ハンセン病、エイズ(保菌者を含む)、性病、開放性結核と他の病気を患っていますか?"


直訳に近いので少し変な言い回しになりましたが、内容も変ですよね、、。特に精神病とエイズ等を一緒にしてしまうのは理解に苦しみます。

ところがこのあたりですでに、気が付いている方もいるかと思います。ちょうど一年前の北京オリンピックのときに、当初、該当する外国人は開催中の入国を禁ずるとした病症がありました。ちょうど、そこに挙げられた病名がここに書かれているものとおなじでしたね、、、。

あの一件はオリンピックに端を発したものではなく、これらの病状がずいぶんと以前から特に警戒されていたことが分かります。


90年代初めといえば、中国は本になるほどトンデモネタの宝庫でした、、。


お役人さまの接待などは常軌を逸した、本当にウソのような世界でしたが、それを乗り越えなきゃ仕事にならない、、人頭馬と書かれた広告は、見るのも嫌になりましたね。(注:人頭馬、レミーマルタンのこと)


この健康申明カードにも当時の雰囲気が漂っていて、今となってはすべてが懐かしいです。