旗揚げ準備公演を経て | 役者・パフォーマーぎつをのブログ

旗揚げ準備公演を経て

とうとう終わった。

なんだろう。不思議と達成感とかやりきった感が全くない。
ただ、ホントに支えてくれたまわりの人ときてくれたお客さん一人ひとりに感謝している。

いろんなことが糧になった。


あの舞台一見するとお粗末でクオリティ低いなぁっていう印象をもたれるかもしれないけど、実はものすごいハイレベルなことを作品ごとに役者に求めていた。

そしてそれができたときに客席からダイレクトな反応があったし、
できなければ「なんだこれ?」って印象で終わってしまった。

母に「おしい片鱗はいくつもあった」と言われて
まぁ、そういう感想持つのが普通だよななんて思いつつも
こんなにも起承転結を求めるものなんだなっていうことも思った。

あの作品中2つはあらかじめ時間が決まってて時間になったら音響で無理やり終わらせる。
そしてその2つともストーリーとして発展することより
1つは拮抗した欲求をお互いが持って、こだわりまたはコンプレックスがストーリーを展開しないことを
1つは観客の興味がある間に今の状況がわかるヒントを小出しに(←これが難しい)していってどんどんアホな状況が次第にわかってくるようにということを求めた。ほぼ即興
後者が成功したのは5公演中一度だった。その回のその作品は大ウケした。
あとの回はよかった回を追ってしまったり、思うようにいかなかったためにややウケもしくは反応のないまま終わった。

まぁ、これ以上語るのは野暮だからやめとく。

ただ、簡単そうに見えるかもしれないけど意外に難しいことを求めていたんだよってことだけは言っておきたい。どの作品もうまくいったときは笑いが起きたし、うまくいかなきゃ反応なかったし。

そして、それに応えてくれた役者とスタッフに多謝

若いうちにこんなに苦労できてよかった・・・のかな?
元々小さいころから母子家庭だったり、浪人したり、総実とれなかったり至る所で苦労しっぱなしなんで、苦労話をするのは好きではないんですが

きっといろんなところで大変なことが起きていてみんな一人ひとり大変なんだと思うんですけど
それぞれがそれぞれのフィールドでがんばりましょうぜ。

今回は本当、まわりに支えられた公演でした。カンパニーだけでなく見に来てくれたお客さんにも


やりたいやりたいだけじゃ実現しねーし、それでも誰かに支えられながら
まわりに助けられながら、生きていくんですねー。

人を集めるのは大変だし、人を動かすことはもっと大変なことだけど、
いろんな協力が重なってなにか大きなことが達成されるんだって身を持って実感しました。


いろんなところで今回のこと還元していけたらいいなって思います。


そんなわけで、しばらく借金生活です。
生活が楽になったら・・とは思うけどスタンダードに金欠な生活なので何かを我慢することには完全に慣れました。なにが言いたいかって生活は相変わらず苦しいし、事務所とか劇団に所属してるわけでもないし、彼女も別にいねーけど、俺は幸せです。

だって将来になりたいものがはっきりあって、それに向かって一歩一歩近づいている実感と希望だけはあるから。

20代も折り返し、どこまでいけるかはわからないけど
このブログのヘッダ画像のようにコクーンやトラムにたって有名になることが目標ではないし、
やりたいことがどんどん湧いてくる以上やめる理由はない。

そういう意味じゃ守るもんがなくてよかった。
責任はすべて自分一人に返ってくるだけまだまだやれる。



まだまだやってやるぜ。