$人生、上げたり下がったり

アビエイター  2004年 アメリカ


歴史に残る大富豪、
ハワード・ヒューズの半生を描いた物語。

破天荒でどこまでも強気に、
少しの妥協も許さず理想を追い求める執念深さと、
触れればポキッと折れてしまいそうに
ナイーブな内面を併せ持つ主人公を、
ディカプリオが見事に演じています。
神経症的な演技にも、うならせられます。

普段は部下に怒鳴りちらすヒステリックなキャラなのに、
気に入った女性の前では
とたんに子猫のように猫なで声になる。
女ったらしと分かっていても、
ついつい抱きしめてあげたくなるような、
母性本能をくすぐられてしまう魅力があります。

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ディカプリオが女性をくどく時の
ささやき声がとってもセクシーでよいです。
キャサリン・ヘップバーンと2人きりでの夜間飛行は、
タイタニックの「空を飛んでるみたい」な
あの有名なシーンをぐっと大人にした感じで素敵です。
そして、キャサリン役のケイト・ブランシェットが
本当にかっこいい。
女優がセックスシンボルとしてだけ求められていた
あの時代にあって、
キャサリン・ヘップバーンという女優さんは、
ジェーン・バーキンや天美祐希のように
女が憧れる男前な女優さんだったのでしょう。
大富豪として、
いくらでも有名女優をものに出来たはずのハワードですが、
本当に心を許していたのは、愛していたのは、
キャサリンだけだったような気がします。

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ハワード・ヒューズという名前を聞いたことはあっても、
大金持ちだったとか、映画に絡んでたぐらいの
知識しか無くてこの映画を見たので、
すんなり理解しにくい部分もありました。
アメリカ人なら、「知ってるつもり」的なもので
大まかな人となりが予備知識としてあるんでしょうが。
まずはウィキペディアで検索してから見るとスムーズかも。

彼が今の時代に生きてたら、
間違いなくパリス・ヒルトンのような
お騒がせセレブとしてインターネットを賑わせていたでしょう。

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ジーン・ハーロウ役でグウェンちゃんも出てます。

おすすめ度 ★★★★
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ギルバート・グレイプ  1993年 アメリカ


だだっ広い草原の向こうにぽつんと家が建ってるような、
日本の田舎とはスケールの違う、アメリカの片田舎での、
閉塞された日常を淡々と生きている青年が
一歩踏み出す勇気やきっかけを掴むまでの物語。

自分のせいではない、家族の問題によって
小さな田舎町に縛り付けられ、それでも文句も言わず
与えられた役割を日々続けている主人公。
きっと、諦めてしまった部分もあるだろうし、
他の選択肢を思いつく暇もないほど、
物心付いた頃から兄として、長男としての役割を
求められていたんだろうな。
人は親を選べないとよく言うけど、
やはり家庭の環境で、
人生はある程度決まってしまうもんなんでしょう。

ギルバートとキャンピングカーの女の子が
原っぱでお喋りしたり、デートを重ねるシーンが
この上なく美しいです。
枯れた草の匂いまで伝わってきそうな時間。

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ギルバートが恋する相手の女の子が、
若いのに母性を感じさせるような、
とても魅力的なキャラクターに描かれています。
受け止めるばかりで、誰も気付いてくれなかった
彼自身の恐れや寂しさを包み込んでれる人に出会ったのです。

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レオナルド・ディカプリオが知的障害を持った弟役で出ています。
数年後に「レオ様」と呼ばれるイケメンぶりとはかけ離れた、
言われなきゃ彼とは判らないぐらい、
タイタニックとは全く違うキャラクターを見事に演じています。
タイタニック後もどんどんかけ離れて行ってるようですが。。。
(顔、横に膨らみましたよね。体というより顔が)
けっこう好きな役者さんです。とにかく上手い。
アビエイターとか、ブラッド・ダイアモンドとか、
どんな役をやらせても裏切らないですよね。

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ジョニデは当時既に31才とか。
役の上では24才ぐらいの設定ですね。
私、ずっと思ってたんですが、
顔の輪郭変わりましたよね?
「妹の恋人」や「シザー・ハンズ」の頃まで
エラはりのイメージが強かったんですが、最近はナチュラル。
削った?
整形、とかしてないですよね?
ジョニデと整形は結びつかない。。。
韓国俳優なら当たり前ですが

不幸ではないかもしれないけど
あまり幸せとは言えない境遇の中で、
それでも腐るでもなく、
代わり映えの無い日々でもコツコツと真面目に生きてる人の日常。
そしてラストに一筋の光が見えてくるような、
希望の持てるエンディング。
好きだなー、こういう映画。

おすすめ度 ★★★★
先週末から久しぶりの東京に遊びに行ってきました。

前の会社で仲良くなった
ちょっと年上の友達に誘ってもらって、
神奈川のお寺をいくつか周る
日帰りバスツアーなるものに参加してみました。
なかなか渋い企画でしょ。

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古~いお寺もありました。


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絵になります。


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おっきな草履。
誰が履くのかな?


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夏がぶり返したような暑い日でした。



最近「グーグーだって猫である」という映画を見て
改めていい街だなーと思った吉祥寺にも行きました。

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映画にも出てきた(アシスタント仲間で酒盛りしてた)
昔っからある焼き鳥のお店、「いせや」の前で。


古くて小汚なくて、煙りがモクモクで、
それでもいつもお客さんでいっぱいで活気があって、
東南アジアの国にいるような、、
日本じゃない気分にさせてくれる大好きなお店です。

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中はこんな感じ。


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壊れそうな窓からは、
井の頭公園の木々が見えます。


新大久保で韓国料理を堪能した後、
20代の友達が新しい彼氏を紹介したいとのことで
渋谷に移動。
見た目ギャル男だって言うから、
どんだけすごいのが来るのかと内心怯えてたら、
ギャル男というほどでもなく
今どきのお洒落な男の子で、とっても好青年。
勤務先のアパレルの会社で知り合ったという彼は、
若いのにいろんな事よく知ってるし、
周りに気遣い出来るし、彼女に対しても優しいし合格
「ぜったい放すな」と小声で言っておきました。
一つ前の恋愛があんまり幸せじゃなかったみたいだから、
今の2人はほんと微笑ましくて、こっちまで幸せな気分。

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久しぶりの再会。たのしーっ!


短い時間だけど、
良い気分転換になった東京滞在でした。
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グーグーだって猫である  2008年 日本


まず、キョンキョンの顔がやばい。
ほんっとーに怖いです。
久本雅美が若い頃はキョンキョンに似てるって言われてたと
自ら言ってて、
「えー、ちょっと言い過ぎなんじゃないのぉ?」と思ってたけど、
似てます。
いや、今となってはキョンキョンがマチャミに似てます。
かなりきています。

そして、セリフが何故か「ささやき調」。
モデルになった漫画家さんの
不思議ちゃんな感じを出すためか?
でも、これも怖いんです。
誰かに似てる。誰?
遠い昔によく聞いたような。。。
そう、中森明菜です。
中森明菜のあの、じとーっと暗い感じのささやき調の喋りで、
とにかく怖いのよ。ほんと。

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加瀬亮が出てるのも気になって見たんだけど、
線が細くて、セリフも棒読み調で。
あれっ? この人ってこんな感じだったかなぁ。。。
ちょっと大人になった草食系男子の役どころで、
加瀬亮でいんじゃね、ぐらいのキャスティングで
俳優さんとしての魅力はあまり伝わって来なかったなぁ。

上野樹里と森三中はパーフェクトに近いぐらい良かった。
彼氏に浮気されて、プロレス技かけるぐらい
元気で感情まっすぐな女の子と、
そのバイト仲間の、見た目はアレだけど、
ダラダラとしてるようで、けっこう友達想いだったりで、
「いるいる、こういう子」って感じです。

吉祥寺はほんと、住むにはいい街だよねぇ。
ショッピングや飲みに行くとこもいっぱいあるし、
おっきな公園でのんびりするのもいいし、
ちょっと歩けば住宅街で静かだし。

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みんなが原っぱでダラダラしてるシーンがあるんだけど、
ああいう時間って至福だよね キラキラ3
草の上に寝転がった時、
「地面と空がひっくり返った」とか、
たしか、そんなセリフがあったような。。。
缶ビール飲んで昼からダラダラ。いいよねー。

特にそう面白くもない映画だったけど、
吉祥寺の街の良さはけっこう出てるんじゃないでしょうか。

おすすめ度 ★★★
この間東京に遊びに行ってきたとき、
暇つぶしに入った渋谷のタワレコで
ビートルズのリマスター盤発売記念祭りをやってました。

私はビートルズそのものより、
当時の他のマージービート・バンドのくくりの棚の
試聴ばっかりしちゃいました。

ビートルズ・フォロワーのくくりを見てると、
私の持ってるCDもいくつかありました。

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XTCの「Oranges & Lemons」
メイヤー・オブ・シンプルトン、良いです

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ラーズの「The La's」
一発屋だけど名曲


PUFFYの「これが私の生きる道」みたいに
わっかりやすいのもあるけど、
たくさんのアーティストがビートルズから影響を受けてるんですね。

ビートルズはすごいと思うし、
カム・トゥゲザーやドライブ・マイ・カーみたいに
かっこいい曲もたくさんあるけど、
あまりに有名過ぎてわざわざ聴く気にはなれないんですよね。。。
リマスター盤は老後の楽しみにとっときます。

昨日のニュースで、
発売開始の午前零時に行列が出来たってやってました。
「おじさん達が夜中に並んだのかな。
いいなぁ、そういうおじさんって」と思ってたけど、
ネットの記事見てたら、若い子もいっぱいいますね。

世代を超えて聴き継がれるビートルズって、
やっぱすごい!!

見たい映画があります。

なんたら映画祭で監督賞を取ったという
「ヴィヨンの妻」

太宰治原作だし、浅野忠信に松たか子と、
この時点でそそられる度高し。
おまけに、妻夫木くんや堤真一もからんで
(たぶんチョイ役だろうけど)
それなりに演技派揃いでいいもの見せてくれそうです。

一つ気になるのは、広末涼子
別に嫌いなわけじゃ無いし、
素材としての彼女はとってもよいと思うんだけど。
いろんなゴシップがあっても
持ち前の透明感は無くしてないし、
むしろ、以前の無理のある優等生キャラよりも
結婚・離婚を経て、ヨゴレの部分もあるけど透明感は失わない、
そのバランスが貴重な存在の女優さんだと思う。
だけど残念なことに、いかんせん演技力が。。。
「おくりびと」の時も、ちょっとかわいそうなぐらいだったもんね。
でも、これでまた海外のメディアにちやほやされそうですね。
外人さんの好きなルックスでもあるんでしょう。
「WASABI」の時も、手足が細長くて頭ちっちゃくて、
ぶっ飛んだ衣装も着こなしてて、
アニメの中の女の子が飛び出して来たみたいで
絵になってたもんね。

とにかく、久々に気になる作品です。

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「チャーリーとチョコレート工場」  2005年 アメリカ


お伽話テイスト満載で、
見てるだけで楽しくなる、子供に帰れる作品です。
CGシーンとウンパルンパの歌う曲がPOPで、
ディズニーランド的な楽しさが味わえます。

招待された子供達が工場にやって来た時に
からくり人形がウェルカムの歌を歌ってくれるんだけど、
最後は火を噴いて燃えちゃうあたり、
シュールで良いです。
さすが、ティム・バートン!

ウンパルンパの最初の登場シーンの曲は、
昔のミュージカル映画で、
主人公が未開の地に足を踏み入れた時に出てくる
原住民の登場シーンのよう。

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上下左右にビュンビュン動くエレベーターは、
あっと言う間にどこへでも行けて、とっても便利。
誰か本当に作ってくれないかな。。。
空も飛べて周りが透けて見えるの…、とまでは言わないから。
実用化出来ないものかしら?
透けてるやつは下が丸見えで怖いけど、
絶対落っこちないという保障があれば、乗ってみたいな。
遊園地の絶叫系より、景色もいろいろ見れて楽しそう。

ウイリー・ウォンカが家族の愛情を全く知らないまま育って
大人になりきれない永遠の少年のようで(マイケル?)かわいそうだったけど、
最後は父とも和解し、
新しい家族も出来てめでたしめでたし。

人生、上げたり下がったり

今回見たのが2回目で
1回目も公開からだいぶたってお家で見たんだけど、
これだけ映像や音楽に凝ってるんだから
劇場で見ときゃよかったな。
そして、こういう映画は何も考えずに単純に楽しみたいから、
ぜひ、ふきかえ版で。

ウンパルンパって、全部一人の俳優さんだよね。
気になる。。。
 ↓
調べてみました。
ディープ・ロイというケニア出身の俳優さんが、
165人のウンパルンパ、全てを演じてるそうです。

チャーリー、かわいい。
おぼこい感じで、控えめだけど賢そうで。
ふきかえの声がかわいいから、更にかわいく見えるのかも。。。
でも、子役だからこそのかわいさだから、
大人になって成功するのは難しいかもね。

おすすめ度 ★★★★
人生、上げたり下がったり









「百万円と苦虫女」  2008年 日本


いきなりよく知らない男と2人で住まなきゃいけない状況なんて
10年前ならちょっと無理のある設定だったかもしれないけど、
この不景気でよく知らない同士でも
同性ならルームシェアするってのも選択としてありみたいだし、
彼氏と別れたらその後の事なんて考えずに
一人いち抜けたする無責任な女の子もありがちなので、
等身大の20代って感じがよく出てる。

子猫を捨てられた仕返しに男の持ち物を全部捨ててしまって、
警察で取り調べられてる時に、
刑事事件にするか民事事件にするかの基準として、
その男と寝たかと聞かれて、
関係が無かったので民事扱いには出来ないと言われた時の
「やっときゃよかった」 が良かったです。

蒼井優ちゃんの服が、
だらーんとしたロングスカートにだらーんとしたパーカーとか、
そのままだらーんと寝れちゃいそうなノースリのワンピとか、
普通な感じでかわいかった。
…というか、この映画全体すごく普通。
出てくる景色もどっかで見た感じだし、
セリフの言い回しも普通に日常生活で喋ってるそのまんまって感じ。
派手さは全く無いけど、その普通さがとても心地よいです。

「人は出会ったら必ず別れる。出会うために別れる。」
悲しいことだけど、人は出会うといつかは別れるというのは真理だし、
新しい出会いのために今の別れがあると思えれば、
これからの出会いに希望を持てる。
明るい言葉として受け止めることが出来る。

森山未來が蒼井優のことを本当に好きなのはすごく伝わってくるのに、
その彼女からちょくちょくお金を借りるようになり、
彼女のバイト代の計算までしてたなんて。。。
絶対何か裏があると思ってたけど、
それが「彼女に百万円貯めさせないため」だったなんて。。。
ガキかよ! と思い、かわいらしくもあり。

誤解が解けてハッピーエンドかと思いきや、切ないラスト。
こんなふうに、相手を想うが故の行き違いで
別れたカップルってどのくらいいるのかな?
自分がふられて別れたと思っていても、
相手の方もふられたと思ってたりしてね。
行き違いって切ないね。

人生、上げたり下がったり


人生、上げたり下がったり








森山未來が告白するシーンがすごく良いです。
遠い昔に感じたような、甘酸っぱーい気分になれます にこ
森山未來くんは決してイケメンではないけど、
たたずまいがいいよねぇ~。
雰囲気ハンサム君 です。

エンディングに流れるクラムボンの郁子ちゃんの曲も、
このお話にピッタリ。

おすすめ度 ★★★★
お家にいてて、
自由な時間もたっぷりあるので
ブログでも始めてみようかなと
突然思いつく。

今日は日中も涼しくて、
秋がやってきたような一日。

お母ちゃんが見てた
NHKの「歌謡コンサート」を
一緒に見てたんだけど、
森進一、あれイカンでしょうよ 禁止
蝋人形化いちじるしい。 怖いって汗
ヒアルロン酸?ボットックス?