※海賊で思い付くのがないので、こちらのネタに逃げる私をお許しください。←こらこら。
同じテーマで、素敵なお話をあげてらっしゃるところはこちらです。
http://yunomin.seesaa.net/s/article/393913356.html
これは、今連載中のchildhood friendの二人が、子供のときのお話です。
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僕が小さい頃、遊び相手は常に幼なじみのユノだった。
母親が幼い妹に手がかかり、出掛けられない僕を連れ出してくれたのもユノ。
自分の友達と遊ぶときも、僕の手をひき、仲間に加えてくれた。
あるとき、海賊ごっこが流行り、ユノはいつも船長の役。
僕はなぜか、捕らわれた姫の役だった。
他にもいくらでも役があったけど、ユノの言われたとおりにしていたっけ。
ユ「俺は海賊船の船長!ドンへは、俺の家来ね。ソンミンは、海賊船を捕まえようとする警察ぅ。ホジュンは、王さまで大きな船の持ち主。」
チ「ユノ、、、僕は?」
ユ「じゃあ、チャンミンは、お姫様ね。」
チ「お姫様って、女の子じゃないの?」
ユ「だって、この中じゃ、一番小さいじゃん。」
チ「うん、、、でも。」
ユ「大丈夫。俺が守るからさあ。」
ソ「ユノ、変だよ。なんで海賊が守るの?海賊は、お姫様を誘拐するんだろう?」
ユ「俺は、すごく偉い海賊なんだ。だから、女、子供に手出しはしない。」
ド「変なの。」
ユ「チャンミンは、王さまの娘だけど、海賊が好きになって、海賊と暮らすの。」
ホ「えー、おかしいよー!」
ユ「いいんだってば!それでいいよな、チャンミン。」
チ「うん!」
結局は紙でつくった刀で、闘うんだけど、少しそれが羨ましくて。
ユノは、僕の手をひき、次々と倒していく。
でも、負けそうになると、公園の遊技場にあるトンネルのようなところに僕を隠して、
「ここで、待ってろよ。すぐに迎えにくるから。」と言って、再び闘いに戻る。
ユノの言葉は絶対だった。
嘘をついたことがない。
だから、僕は安心して、そこにいたんだ。
ある日、天候が怪しくなり、急に雷が鳴り響き、みんな怖がって家に帰ってしまった。
僕も雷は苦手だったけど、我慢できた。
だって、ユノが迎えにくるから。
だが、ユノはなかなか来ない。
外を覗いてもユノは居なかった。
まさか、ユノまで、帰っちゃったの?
僕は、大きな声で泣いた。
雷が怖いからではなく、ユノに置いてかれたことがショックだったんだ。
少しして、雨はさらに激しくなった。
「ユノー!エーン!ユノー!」
大きな声で泣いても、激しい雨は僕の声を遮った。
不安でたまらなかった。
だが、少しすると、「チャンミン!チャンミーン!」
遠くで僕を呼ぶ声が聞こえた。
ユノだ!
「ユノー!ここだよ!」
「チャンミン、迎えに来たぞ!」
「ユノー!」
びしょ濡れのユノが、大きな傘をもって、迎えにきたのだ。
「ごめん、チャンミン。またせたな。」
本当にあのときは、ユノが、かっこよくて、本物の海賊みたいにみえた。
そして、現在、この海賊は、女の心だけじゃなくて、男の心まで奪っていくんだ。
何の前触れもなく、、、。
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