女性の一番感じるところを切ってしまうんだよ。


一晩で7~8回もするから女性が感じすぎると疲れるからね。



この衝撃的な言葉を聞いたとき、一瞬、わが耳を疑った。 エジプトの砂漠でキャンプをした夜である (砂漠でキャンプのブログは こちら )。



その砂漠ツアーは私と日本人男性2人と、韓国人男性1人、そして砂漠の民と呼ばれるベドウィンの男性3人がいた。

 

みんなで炎を囲みながらキャンプファイヤーをして、お茶を飲みながら、同い年くらいの私達、いつもの流れでシモネタトークになったときのこと。


昔、聞いたことがあったけど、その事実を思い出した。



女性割礼。




女性の感じるところを切ってしまうって??!



どういうこと??




私は思わず、彼らに質問を投げつけた。


私 『ええ?切るってなんで切っちゃうの??』


切るって、あの、クリトリスだよね? ええ?!


ベドウィン 『だって、一晩に7回も8回も行為をするからさ、女性があまりに感じすぎると疲れちゃうでしょ? 』



絶句。 言葉につまる。 英語が理解できない日本人オトコ2人に日本語で説明する。


あとから 『ええーー??!』 と続く。



私 『だって、感じるってそれは、人間として当然の生理現象でさ! 性行為なんて片方だけの意思でするものじゃないし、女性だってしたくないときあるしさ!!!』


女性の権利、主張はどうなるのよー!! 


感じすぎるから切る、って、はぁ? それっておかしい!


ベドウィン 『それに結婚する男性だけと行為をするためだよ』


意味がわからない。 は? どこまで男性絶対主義?


私 『そんなん、相手が疲れたら性行為は終わりだよ。 女性にとって楽しくもなんとも無くなるじゃん!』


そして気が付く。


女性の人権? 女性の意見? 女性の主張? 


そんなんこの世界には関係ない。 男性至上主義の世界だ。



あまりに興奮して、思わず身を乗り出してベドウィンのオトコたちとしゃべる私の姿を見て、日本人2人もただならぬ会話をしていることを察する。


説明をする。



しかし先進国と呼ばれるニッポンから来た一介の独身オンナがここ、サハラ砂漠のこのホンの1つの場所で、満点の星空の下、


『そんなん女性はモノじゃないんだよ!意思のある人間なのに、男性のセックスドールみたいな扱いしてヒドい!』



なんて騒いでいても、ナニゴトも変わらないのである。 ベドウィンのオトコたちは笑っているだけだ。


こんなん私がここで騒いでいようと、まさにサハラ砂漠に一握りの黒い砂をまいてもまったく変わらないのと同じようなこと。 


何もまったく変わらない。



あまりに衝撃的なことを直接聞き、私は急いで忘れないうちにメモをした。 


そしてニッポンに帰ってからネットで調べたり、本を読んだ。


それで先日、読者登録をしてくださった方がたまたま私に

子どもたちのアフリカ―“忘れられた大陸”に希望の架け橋を/石 弘之
という本を紹介してくださいました。 (leさん、ありがとうございました!) 私が旅をしながら民族、習慣等についてとても興味があることをご存知だったようです。


実際、今とてもアフリカに興味があり、それで次の旅の前に読もうと思い、さっそく買って読み、そこに女性割礼の実態について詳細に書いてあった。 


そうだ、砂漠であんな衝撃的事実を聞いたんだった。 本を読みながら思い出した。


かなり内容があるので、続きは明日書きますが、これはイスラム教オリジナルの習慣とかではありません。


先に結論を言うと、本書いわく、

【 ある時代にはじまった処女信仰が、アフリカのイスラムの浸透と共に広がり、


さらに土着の慣習となって宗教を越えて根付いたのではないか 】


と著者は言っています。


実際、イスラム法学関連の書の中で、預言者ムハンマドが女性割礼を受け入れるような解釈をしているものもあり、だからイスラム信仰と共に広まったのかもしれない。

しかし一方、同じイスラム圏でも実施していない地域もあるし、反対にアフリカ大陸ではキリスト教、コプト教、ユダヤ教(エチオピアの一部) でも実施しているという。


割礼(切り方)でもいろいろとあり、その前に驚いたのがあんだけ普通によく見かけたエジプト人の女性でも90%以上の人がこの処置を受けている。


アフリカのある地域は、女性の性器自体を全部取って、皮膚は引きつれ、そこに小さい穴が2こ開いているだけ、と。



読んでて倒れそうになる。

最近では野蛮な行為として廃止運動も高まってきているけども、女性自身には被害者意識はあまりないということで、


最近いろいろと調べたりしたので、明日、その現状とかを書きたいと思います。

次へ続く

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