ストレスが異常な人にでるサイン








ストレスというのは徐々に人間を蝕んでいくものです。自分の体や心が発する警告のサインを見逃さないように、常日頃から気をつけなければなりません。

働き過ぎの兆候なんて、自分でも簡単に気付くと思っているかもしれません。長時間労働、朝起きるのが辛い、疲れやダルさが取れないなどは、間違いなく働き過ぎのサインです。しかし、そのような状況に身を置くと、人間の体も心も、おかしなことに少なくともしばらくは適応しようとするものなのです。

労働時間が少しずつ長くなり、プレッシャーが徐々に増大していくと、ある日突然どこかに行ってしまいたくなる(もしくは消えてしまいたくなる)気持ちになるかもしれません。燃え尽きてしまうと、誰かや何かを恨むようになったり、体や心の健康が損なわれてしまいます。スケジュールやストレスレベルが異常になり始めた時の、警告サインに早めの気付くことができれば、そんな状態に陥らないようにすることもできます。自分が壊れてしまう前に何とか軌道修正をしましょう。

ジェットブルー航空の会長兼、スタンフォード大学ビジネススクールで長年教授として教えるJoel Petersonさんは、肩書だけでも忙しそうな人を見分けられると言います。そんなPetersonさんは、最近LinkedInのコラムで「働き過ぎの兆候」をリスト化して公表しました。その中からいくつかをご紹介しましょう。

1. 人に対する態度が悪くなってきた


エネルギーレベルが急速に落ちたり、頭や心が崩壊する前であれば、他人に愛想良くすることができなくなっていることに気付くかもしれません。Petersonさんのアドバイスは「ウエイターやキャビンアテンダント、予約デスクの人などを叱りつけているのに気付いたら要注意です。そのような時は、できるだけお礼を言うようにした方がいいです。大変な仕事をしている人を励ますように心がければ、自分も元気になっていきます」



2. いつも気が焦っている


頭の中にアイデアが溢れているのは素晴らしいことですが、頭の中で四六時中ハムスターが回し車を回っているような状態になっていませんか? ただ、意外にも、ストレスの原因は気を張っている状態で長時間過ごすことが原因ではありません。実際には、ほとんどの人は、同じことを何度も何度も繰り返すことでストレスを感じます。「できるだけ気を張らないようにと思っているかもしれませんが、本当はその反対です」とPetersonさんは警告しています。

気が焦ってグルグルと同じことを考えていることがあるかもしれません。そんな時は、気持ちをリセットする時間を取り、優先順位をきちんと考え、頭がリフレッシュした状態で問題に取り組むことができるようにしましょう。



3. 自分が可哀想だと感じる


正直に答えてください。あなたが先進国で働いているなら大きなストレスを抱えているでしょうが、地球上の最悪の状況からは遠く遠く離れているはずです。働き過ぎている時は、自分が恵まれていることを忘れてしまいがちです。このような視点や感覚を忘れないようにしましょう。

Petersonさんは次のようにコメントしています。「大事にされていないと感じるのであれば、環境を変えましょう。もしくは、最低でも自分の態度を変えましょう。可哀想にと自分を憐れむのではなく、いっそのこと、自分よりも大変そうな人に何か施す方法を見つけてみましょう。その過程で、自分はなんて恵まれているんだと感謝の気持ちが湧いてくるはずです」



4. 今を生きていない


この逆であれば、どこかで聞いたことある映画のタイトルみたいです。「過去の栄光を思い出している。もしくは、目標が達成できるまで本当の人生を歩くことはできないと思っている。どちらも、今を生きていないことを表しています。このような習慣がさらにストレスにつながります。今を生き、会話や会議や人間や挑戦など、ストレスとなりそうなものを楽しみましょう。そうすればストレスは減ります」



5. 何かと遅れ気味


どんなにストレスが無くても(もしくはあっても)、時間にルーズな人というのはいますが、普段の自分以上に遅れることが増えてきたら、それはおそらく働き過ぎの警告サインです。「会議やイベントには5分前に着くと心に決めましょう。それから、遅刻しないようにするために、5分前に着くと周りの人に宣言します」