映画:「Sweet Rain 死神の精度」 | atom×atom

映画:「Sweet Rain 死神の精度」



Sweet Rain 死神の精度

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監督: 筧昌也
出演: 金城武
    小西真奈美     他
【解説】
 不慮の死が予定されている人間のもとに現われ、行動を共にして7日後に、“実行=死”か“見送り=生かす”かを決める死神。その一人、千葉は“ミュージック”をこよなく愛する一風変わった死神。そんな千葉の今回のターゲットは電器メーカーに勤める苦情処理係のOL、藤木一恵。愛する人がいつも早死にしてしまう薄幸の彼女だったが、それでも懸命に生きていた。とはいえ、いつも“実行”の判定ばかりをしている千葉にとっては、今回もそれは既定の事実のはずだったが…。
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伊坂幸太郎原作の短編連作小説の映画化。原作から「死神の精度」「死神と藤田」「死神対老女」の3つのエピソードをチョイスして構成されている。
映画版では、伊坂作品の特長と言える、会話の妙や寓話のようで寓意は込められていないストーリーは上手く表現されているけど、伏線の張り方が見え見え過ぎなのとオチを説明しすぎた感じがするのが残念。
ただ、金城武の死神役をはじめとしてキャスティングは上手くハマってる。金城武のたどたどしいボソボソした喋り方も「死神」という浮世離れした役に合ってるし、小西真奈美の地味なOLや富司純子のちゃきちゃきした老女もバッチリ。
原作にはない、死神の上司の黒い犬との会話の字幕はもうちょっと表現方法を考えて欲しかったけど、死神がモノローグで状況説明するよりはマシかな・・・。犬好きだから許せるのかも。この辺は観る人次第で評価が分かれそう。

【超個人的評価】
★7