志澤弘のブログ

今日は抗がん剤医療の日でした。

写真はがんセンターの庭の花壇のものです。  


昨日は内視鏡と生検で体調が悪く家で遠赤外線ドームをやって

たくさん眠りました。   今日は体調も悪くなくすんなり点滴に進みましたが

やはり抗がん剤を投与すると徐々に体調が悪くなります。

2日連続で体にストレスを与えていますから疲れたという感じです。

今日は近所の温泉に行き温まってからゆっくり眠ることにします。


生検、つまり胃の組織を取ったことに関しては3つの理由があるとのことでした。

 1.がんセンターでは一度も生検をした事が無かった

   1年半前に人間ドックでガンが見つかった時には生検をしてガン細胞だと

   確定したのですが、その後がんセンターに来てからは一度もしたことが

   なかったのです。

 2.それと関連しますが、胃の内壁表面ががとてもきれいになったので

   胃壁内部にどれだけガン細胞があるのかを見る、ということがあったようです。


ここまでは今までの経過から容易に理解できることです。  特に2に関しては

そこまで来れた、という感慨も個人的にはありますし。  内壁表面が相当改善

しなければあまり意味の無い作業ですから。

しかしもう一つの理由がありました。


 3.最近承認された分子標的薬ハーセプチンに関しての僕の胃の組織の

   適性(増殖因子の有無)を調べておきたいという理由


初めて聞く話でしたしこの薬の名前も知りませんでした。

インターネットで見てみたら乳がんにはすでに使用されているそうですが、進行性、

再発の胃ガンへの有効性が認められたのが最近だということのようですね。

主治医によるとこの薬が効くには増殖因子というものが無いといけないそうですので

あらかじめ僕の胃の組織を調べておくということのようです。

しかしこの薬は特有の副作用もあるし他の抗がん剤との併用も必要なので、実際に

使用するかどうかは今回の結果を待ってまた相談します、とか、、、、、


話としては理解できなくもないのですけれど、腑に落ちないというか釈然としません。

この時期にというのはこの分子標的薬の適合性を見たかったというのが一番の理由

だったのだろうという気がします。

まず生検の前に相談してくれたらいいのに。

それに2の胃壁内部にガン細胞があるかないか、に関してだって僕はそんなに急いで

いないというのが本心です。  1年半かかってようやく表面がきれいになったのだから

中にまだガン細胞がいるというのは十分すぎるくらい想定内です。


主治医はまじめで誠実な人柄だといつも思っているし、現代医療とか代替療法とか

いうことをいったん横へ置けば、彼の仕事ぶりというのはきちんとしていて尊敬できる

ところも多いと思っているのですけれど、こういうところは事前に相談の上でやるか

やらないか決めてほしいと思います。

検査台の上で横たわって胃に内視鏡を挿入されて動かされている状況で

”今、組織を取っていますよ”と言われてもどうしようもありませんし、目的が聞かされて

いない薬の適合性ということではちょっとがっかりしますね。

今日は聞かされるままになってしまいましたので次回以降でそのあたりもきちんと

お願いをしてゆきたいと思っています。  信頼感を崩してゆきたくはないと思うので。