最近、世間を賑わせているニュース・・・・・


大阪の幼児2人がネグレクトにより、餓死してしまったニュース・・・・・


私の率直な感想として、ものすごく切なくて腹立たしくて、そして、なんとなく、わかる・・・


我が家は、何を隠そう、母子家庭。しかも、未婚。


お嬢を産んだ11年前は、まだ母子家庭は少なく、しかも、未婚ともなれば、さらに少ない・・・


今でこそ、母子の実態調査で「未婚」の欄があるものの、その当時は、「未婚」の欄なんて、なかった。


役所に、書類を提出に行った時にも、「未婚の前例は、ないからなぁ・・・」と言われたほど。


しかも、お嬢を産んだ当時の私の年齢は、21歳。


そう。今、ニュースになっている母親と、変わらない年齢。


だからこそ、彼女の気持ちも、なんとなく、わかる。


一歩違えば、私も同じ事をしていたかもしれない。


ただ、彼女と私の違う所は、周りに助けてくれる人がいたか、いないか・・・・・


お嬢を産んだ当時、私は母と住んでいた。そして、姉夫婦も、同じ住宅内に住んでいた。


助けてくれる手が、たくさんあった。


母は、朝から晩まで働いていて、疲れているにもかかわらず、帰ってきたら


必ず、お嬢の相手をし、夜中にお嬢が泣いた時も、必ず、一緒に起きてくれた。


連日の夜泣きで、私が眠さに耐えられず、なかなか起きられずにいると


「今日は、ママがやるから、あなたは、ゆっくり寝なさい」と、変わりにミルクをあげてくれたり


「たまには、友達と気晴らしに、出かけてらっしゃい」と、私に、自由な時間を与えてくれたり。


姉夫婦は、自分にも、小さな子供がいるにも関わらず、イヤな顔一つせずに、お嬢を預かってくれた。


自分の子供を連れて、しょっちゅう遊びにきてくれた。


出かけるときは、いつでも、私とお嬢を誘って、遊びに連れ出してくれた。


義兄(姉の旦那)は、お嬢の父親にもなるつもりでいてくれて


お嬢に対して、いつでも自分の事を「パパ」と言ってくれている。


姉夫婦は、いつでも、自分の愛娘とお嬢を、わけ隔てなく接してくれた。


母と離婚した父は、いつでもどんな時も、私の絶対の見方でいてくれた。


母とは離婚してしまったけど、家族は家族!それが、我が家のルール。


私は、悩んだりすると、今でも、絶対に、父に電話して、相談をする。


厳しい事も言われるけど、絶対に私を、信用してくれるから。


そんな家族の存在が、どれだけ、ありがたいか・・・・・


そして、私が、さらに恵まれていたのは、友達。


友達の中で、子供を産んだ子なんて、誰一人いなかった。


でも、みんな、私とお嬢は2人で1つと、考えて行動してくれた。


だから、友達みんな、お嬢のことを一番に考えてくれて、お嬢を連れていけない場所には行かない。


お嬢が、喜ぶ所に行こう!と、いつでも、お嬢中心で考えてくれた。


私が友達に「未婚で子供を産みます」と宣言した時。


みんなが「私が・俺が、お嬢の父親になったる!」と、、言ってくれた。


「お嬢は、父の日、大変だね~。たくさんの父親の顔を、描かなきゃいけないね!」と、嬉しそうに言ってくれた友達。



もし、今の家族・友達の存在がなければ・・・・・


私も、彼女と同じ事をしていたかもしれない。


1人で子供を育てるって、思ってる以上に大変で、つらいこと。


そして、「大変・つらい」と感じてしまう自分を、また責めてしまう。


我が子を育てる事に、大変・つらいなんて感じるなんて、私は、ヒドイ母親だ!って、自分を責めてしまう。


だから、誰にも話せない。


だって、そんな事を他人に話したら、軽蔑されてしまうから。


言える訳がない。



テレビで偉そうに話しているコメンテーターさん。


あなたは、たった1人で子供を育てた事がありますか?


子供が病気をしたら、仕事を休んで付きっきりで看病して、雀の涙程のお給料で、生活をした事がありますか?


たった1人で、子供に愛情と厳しさを教えることが、どれだけ大変か、知っていますか?


自分が病気になった時、このまま子供だけを残して死んでしまうかもしれないと、不安になる気持ち、わかりますか?


たった1人で、頑張って子供を育ててきて、頼れる存在が出来た時に、どれ程心が軽くなれるか、


あなたは、知っていますか?


虐待・育児放棄で、子供を殺してしまった親を、褒めることは、できません。


だけど、テレビのコメンテーターさんの言葉は、あまりにも軽すぎて、悲しくなります。


もし、私が、周りに助けてもらえずにお嬢を育てていたら、今回のコメンテーターさんの言葉は


私を、更に追い込むことになっていたと思います。



もっと、育児に悩む親に対して、愚痴の言いやすい世の中になってほしいです。


たった一言、「その気持ち、わかる」と言ってもらえるだけで、心はずいぶん軽くなるものです。


自分の気持ち・考えを言う前に、相手の立場・気持ちを考えてあげる事が、大切な時もある。


十人十色で、考え方・生き方は、みんな違うもの。


だから、自分の考え方・生き方・自分の経験を、押し付けないでほしい。


どうか、もっと、言葉の重みを知ってほしい。



どうか、これ以上、小さな命が犠牲になる事件が、減りますように・・・・・