伊都 工平
モノケロスの魔杖は穿つ

 MF文庫Jの「モノケロスの魔杖は穿つ(著:伊都工平 画:巳島 )」を読みました。


 立木ヒロはお人好しの高校一年生。困っている人は放っておけない性格だ。

 

 ある日、ヒロは隣のクラスの美少女、麻奈が見知らぬ男に襲われているところを目撃する。

 

 当然助けに入ったヒロだったが、麻奈はなんと魔法を使って男を倒してしまった!

 

 このことは誰にも言わないでと口止めする一方で「あなたには冠(ケテル)の印がある」と謎の言葉を残して去っていく麻奈。翌日、ヒロは彼女が所属する「地域社会研究部」を訪れ、様々な疑問をぶつけようとするのだが――。

 

 消滅した東京地点、せまる「夢の少女」との約束の日。大地を揺るがす本格王国ファンタジー始動!!



 魔術的に破綻し、神話が消滅した日本で新たな”王”の誕生に付随する物語のスタートです。


 んー。何故だか解りませんが大して面白くないですよね。ネコミミ魔女っ娘やポニテの騎士子、二丁拳銃の無表情キャラ(量産型)などニーズに沿ったヒロイン達にエレメントという可愛いマスコット(?)、国を舞台とした神との闘い。


 これだけの要素が有りながら面白味が感じられないのは文章との相性が悪いからでしょうか。サービスシーンもありますが、地味に盛り上がりが足りてない気がします。


 んー。ヒロ君のキャラに一貫性が無いような気もしますし。普段流されているのに、力を得た時だけ積極的になるのも何だか卑怯な気がして場面に併せて活躍させられただけに見えてきてしまう(=△=)


 全体的にテキトーな感じに出来てる作品ですが世界がもっと作り込まれたら良くなると思う。