memo/ロベール・ドアノー展 | アマヤドリ

memo/ロベール・ドアノー展

・パリ・ドアノー Rovert Doisneau~Paris en liberte @日本橋三越新館7Fギャラリー
10/7(火)~13(月・祝日) 10:00~19:30(最終日は17:30)



ドアノーは「パリ市庁舎前のキス」で有名な写真家。

一緒に踊っていた友達が大好きで私もつられて見に行ったら好きになった。
あたたかくてちょっとお芝居がかってるくらいの表情や瞬間がたくさん並んでいて、思わず微笑みながら会場をいったりきたりしたことを覚えている。

けれど私がほんとうにドアノーを好きになったのは雨に打たれるメリーゴーランドの写真 を見たときから。

雨の冷たさとそれに閉じ込められる小さな世界の安心。
止まった時間と、夢の残響。
たたきつける水の音、機械のアコーディオン、誰もいないホテル。
淋しさも愛情も静けさも、
今の音も過去の音も、
全部ぜんぶいっしょくたになってここにある。

いつもなんとも言えない気持ちになる。



レンズは主観的だ。この世界をあるがままに示すのではない。私が気持ちよく感じ、人々が親切で、私が受けたいと思うやさしさがある世界だ。私の写真はそんな世界が存在しうることの証明なのだ。
~ロベール・ドアノー