- 虹の女神
- ¥457
- 株式会社 ビーケーワン
この本も、元々は映画化決定という文字が帯に付いていたために、
手にとってしまったものである。
しかし、最近の千代菊の本の買い方からは珍しく、純粋に読んだ後
映画も観たかったなと、思った作品でした。
最後の方は、本当に泣きながら読んでました。。。
職場でそれも仕事を始める前に、お鼻グズグズ状態でした
同僚に、風邪ですかって、聞かれる始末。。。
それくらい、感動しました。
中身はというと、映画も終わったので、少々ネタバレしても構わないかな
って、くらいで話しましょう。
物語の始まりは、主人公の智也が、ふと空を見上げた時に見た水平の虹を写メしてあおいに送るというところから、
始まり、その後TVでアメリカの飛行機墜落事故のNEWSを伝えていて、犠牲にあった日本人の名前を告げている時に、
目にした佐藤あおい 27歳の文字。。。
そこから物語が始まり、あおいと出会ったいきさつから、事故のところまでの回想シーンが続く。。。
そして、追悼上映会をしてからが、事故後の智也を描いてある。
ラストは、そのあおいの意思を継いで、この本のタイトルと同じ映画を作るというところで、終わっている。
そして、最後の言葉は智也の本当の気持ちを、最初で最後に言えたのではないかなって、思えた。
だから、大好きな言葉のリストに乗せてもいいかなと思えてたほどであった。
それくらい、智也とあおいの関係は、純粋でPureでそれでどことなく不器用な二人の友情的恋愛をしていたのだろうなと
思わせてくれるものであった。かつ、こういう関係って、ものすごく憧れてしまう千代菊である。
ラストの言葉を、これを読んでくださった方に、お教えいたしましょう。
生きている限り、ずっと君の気配を感じていたい。もう離れたくない。だからこの映画を作った。
やっぱりぼくは、君がそばにいてくれないと何もできない男なんだよね。情けない奴だと思われても仕方ない。
それが裸のぼくの姿なんだから。もう、そこから逃げないよ。
君に、恋をしていた。
ぼくが生きているこの世界は、何もかも君に向かってまっすぐ繋がっていた。あまりに心のすべてだったから、
恋が見えなかった。たった一度のかけがえない、愛の感情に気付けなかった。
いつも君に見守られて、支えられて、歩いていたのに、ぼくは君を守ってあげられなかったね。気づけないまま
失ってしまったどうしようもなくバカな奴だから、今も君が残してくれた光を目指していくことしかできない。
いつか君に追いつくまで。
ひとつだけ頼みがあるんだけど、聞いてくれる?いつか虹の向こう側で君と再会したら、「智也、あの映画、最高だったよ」と
笑顔で言ってくれ。
です。本1ページ分書いてしまいましたが、智也の素直な気持ちが出ているシーンだと思われませんか?
そう思うのは、千代菊だけなのでしょうか?
読んだ方、ご感想をください。