- 横田 増生
- アマゾン・ドット・コムの光と影―潜入ルポ
本日の一冊感想文は、横田 増生 「アマゾン・ドット・コムの光と影―潜入ルポ 」を取り上げたいと思います。
ワタクシのブログを良くお読みになる方は(そんな奇特な方がいらっしゃっているのかは別として・・・)私が結構な頻度でアマゾンを利用しているのをご存知かもしれませんね(笑)
月に1~2回くらいはなんだかんだで利用しています(^^; ちょっと中毒?
ゲームに関していえば、新作タイトルのものは100%アマゾンで購入している状態ですね。
でも一番私にとって魅力に感じるのは、1500円以上で送料無料というところでしょうか。
特に本!本屋さんで1500円以上本を買っても、自分で自宅まで持ち帰らないといけないですよね。
本という品質にはなんら変化がないのに、1500円以上買うと送料をアマゾンが負担してくれる・・・ということは、アマゾンが事実上は本を値引きして売っているということになります。
皆さんご存知のように日本ではほとんどの本がどこの本屋に行っても同じ価格で売っています。
それをどのようにして値引きして販売し、利益を上げることができるのか?
本屋に本の取り寄せを頼むと、平気で10日くらいかかるのに(早くても1週間)なぜ24時間以内に配達してくれるのか・・・?
なんとな~く、こんなギモンを感じていたので、この本を読んでみました。
アマゾンは情報に関して閉鎖的らしいので、筆者は自らがアマゾンにアルバイト社員として「時給900円」で内部潜入(!)し、そこで体験した事を書いています。
驚いたことに、アマゾンの商品はすべて人の手作業で行われているんですね!(^^;
広大な倉庫の中から『1分間に3冊』の本を探してくるというくだりは、非常に興味深く読めました。
・・・っていうか人力だったのか・・・Σ(゜□゜;)
私はてっきり、機械が探してきて梱包でもしているから24時間配送が可能なのかと思っていました・・・
人力でやりつつも、24時間以内に配送する・・・(そしてミスがあまりない)恐るべし、アマゾン。
アルバイトを通じて、アマゾンの流通だとか色々な事が書いてありますが・・・まぁ、著者が潜入したあたりのエピソードが一番面白かったですね。
まあ、潜入!っていう程でもないような気も・・・
ただし、流通だとかそういう業態である以上は、ココに書かれていることも「当然そういう風にコストを削減したりしてやっていないと業として成り立たないよな~」と思う想定範囲内なので、目新しさはなかったのかも。
価格低設定をさせる上で必要なのは徹底的な効率化とコスト及び人件費の削減ですからね。
逆に、人件費の面でアルバイト員に日本人を使っていた事の方が私には驚きだった気も・・・(工場関係では時給400円とか、最低賃金法なんて関係なしのトンデモナイ労働をさせているなんてウワサも聞きますし・・・)
そしてこういう内輪ばらしみたいな本を自分の所で売っているアマゾン。さらに恐るべし・・・(笑)