拉致問題啓発の要望に対する 川西市からの回答です
毎年、引き続き、拉致被害者及び、秋田美輪さんを含む特定失踪者についての啓発も続けて下さることに
感謝します


中曽 千鶴子 様


 お問い合わせありがとうございます。件名につきまして、下記のとおりご回答いたします。
 時節柄ご自愛ください。
   
● 「今年も12月10日から16日までの 「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」 に市役所ロビーにて
北朝鮮啓発のパネルやポスター展示、秋田美輪さんの資料の展示をして下さい。」について
(回答)
 北朝鮮人権侵害問題週間に対する今年度の取り組みにつきましては以下のとおりです。    
  ・川西市役所
    北朝鮮人権侵害問題啓発パネル展示
      日時:令和6年1月10日から22日までの市役所開庁中
      場所:川西市役所 市民ギャラリーにて 
  ・総合センター
    北朝鮮人権侵害問題啓発パネル展示
      日時:令和6年1月29日から2月2日までの開館中
      場所:総合センター 1階
      ※秋田美輪さんの資料も展示します。


● 「アニメ『めぐみ』の上映会を実施してください。」について
  (回答)
    北朝鮮人権侵害問題週間に対する取り組みとして下記のとおり上映いたします。
      ・総合センター
         日時:令和6年1月29日から2月2日までの開館中
         場所:総合センター 1階


● 「映画「めぐみ―引き裂かれた家族の30年」の上映会を実施してください。」 について 
(回答)
今年度は上映会の予定はありませんが、今後検討してまいります。啓発アニメ「めぐみ」や「『ただいま』〜の声聞くために〜」のDVD貸し出しなどについて周知してまいります。

● 「広報誌や川西市のホームページ上でも、拉致問題について、北朝鮮人権侵害問題啓発週間について、そして今もなお苦しむ秋田美輪さんという被害者の存在を大きく啓発して下さい。」について
(回答)
  毎年、全戸配布の「広報じんけん」12月号で北朝鮮人権侵害問題啓発週間及び啓発パネル展示を周知してい 
 ます。


● 「市長、副市長、部課長、理事が率先して期間中、ブルーリボンの着用をしてください。担当課の課長、職員、担当課以外の市職員にもブルーリボン着用をお願いします。市役所ロビーて今年もブルーリボン配布をお願いします。」について
(回答)
  職員のブルーリボンの着用につきましては、今後も継続して取り組んでまいりたいと考えています。現在、児童虐待防止のための「オレンジリボン」や、女性に対する暴力根絶のための「パープルリボン」など、把握しているだけで9種類のリボンがあり、それぞれの思いや願いが込められておりますので、どのリボンをつけるかにつきましては、個人の意思に委ねているのが現状でございます。
 なお、今年度も拉致問題の啓発活動の一環として市役所ロビーでブルーリボンの配布を行います。


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【川西市 市長公室 人権推進多文化共生課】

〒666-8501 兵庫県川西市中央町12-1
【電話】072-740-1150(直通) 
【FAX】072-740-1151
【E-mail】kawa0014@city.kawanishi.lg.jp
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要望書は、12/1に川西市 人権推進室 人権推進課に持って直訴してきました。 10年来、担当者の方が対応して下さっており、感謝しています。

令和5年12月1日
川西市長殿
川西市 市民生活部 人権推進室 人権推進課 御中
川西市 教育委員会 御中


                       秋田美輪さんを救う川西市民の会
兵庫県川西市新田3丁目21番11号
                                 中曽千鶴子
TEL 090-3656-3350

12月10日から16日までの「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」に関する要望書

上記につきまして早急な対処をしていただきたく、下記のとおり、お願い申し上げます。

                   記

1. 要望の趣旨、理由
拉致問題は拉致された方の人権を踏みにじる重大な人権侵害であり、到底許されるものではありません。北朝鮮当局による人権侵害問題に関する国民の認識を深めるとともに、国際社会と連携しつつ北朝鮮当局による人権侵害問題の実態を解明し、その抑止を図ることを目的として、平成18年6月に、「拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律」が施行され、国及び地方公共団体の責務等が定められるとともに、毎年12月10日から同月16日までを「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」とすることとされています。

 拉致問題は、我が国の喫緊の国民的課題であり、この解決を始めとする北朝鮮当局による人権侵害問題への対処が、国際社会を挙げて取り組むべき課題とされる中、私たち国民がこの問題についての関心と認識を深めていくことが大切です。

人権擁護都市宣言を提起されている川西市、川西市長様も一日も早い拉致被害者の帰国を目指して、取り組みや啓発に努めておられる事と存じます。
川西市の広報紙や令和2年4月策定の「川西市 人権行政推進プラン(第3次改定版)」 における人権課題として下記のように川西市は掲載されておられます。



北朝鮮当局によって拉致された被害者等の人権
 「川西市 人権行政推進プラン(第3次改定版)」
◆ 現状と課題
1970 年代から 80 年代にかけて、北朝鮮当局による日本人拉致が多発しました。現在、
日本政府は 17 人の人を拉致被害者として認定しています。このうち兵庫県関係者は2 人で、ほかにも北朝鮮当局により拉致された可能性を排除できない人たちがいます。
拉致問題は、国民の生命と安全に関わる重大な人権の侵害であり、国は北朝鮮に対し、拉
致被害者としての認定の有無にかかわらず、すべての被害者の安全確保、即時帰国及び真相
究明等を強く要求してきました。北朝鮮は平成14(2002)年 9 月に日本人拉致を認め、同年
10 月に 5 人の被害者が帰国しましたが、他の被害者については、未だ北朝鮮当局からの問題の解決に向けた具体的行動はありません。
このような状況に対し、平成18(2006)年に「北朝鮮人権侵害対処法」が施行されるとと
もに、国及び地方公共団体の責務として、拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題に
関する国民世論の啓発を図るよう努めることとし、毎年12月10 日から16 日までを「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」としました。
◆ 今後の方向性
●この問題についての関心と認識を深めていくために、同法の趣旨にもとづき、国・県など
関係機関との連携の中で啓発活動に努めます。
●啓発活動は、「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」を中心に推進します。


拉致問題は一刻も早く解決しなければならない人権侵害です。
例年、「秋田美輪さんを救う川西市民の会」として要望を提出させていただき、毎年12月の一般質問において川西市の啓発強化を要望してまいりました。毎年、市役所ロビーにて、川西市出身の拉致の疑いを排除できない拉致の可能性の強い特定失踪者、秋田美輪さんの資料や拉致問題の啓発資料の掲示をご依頼し、実践して下さっていることに心より感謝申し上げます。

また、令和4年1月13日には、キセラホールで川西市・拉致問題対策本部・兵庫県の
主催で、拉致問題に関する
・拉致問題啓発舞台劇「めぐみへの誓いー奪還ー」公演
・ミニコンサート
・拉致問題啓発パネル展示 を開催されたことに心より感謝申し上げます。
今年の拉致週間も、例年よりもまた一歩すすめる形での啓発をぜひお願いいたします。


川西市は、川西市湯山台に当時住んでおられ、川西明峰高校を卒業し、神戸松陰大学に通う通学、登下校の途中で拉致された可能性の高い秋田美輪さんの出身地です。川西市の中学校では、夏休みの人権作文の発表で拉致問題を憂いた在校生の作文をとりあげる等、教育現場でも、最重要人権問題として真摯に取り組んでおられる例がありました。また、拉致問題が最重要人権問題との意識の高い小中学校、高校などは学校内に拉致問題啓発のポスターを掲示しているところもあります。
●兵庫県では、学校教育における拉致問題の指導について
人権課題「北朝鮮当局による拉致問題等」の指導の手引きや指導案も提示しています。
www.hyogo-c.ed.jp/~jinken-bo/.../megumisidoutebiki.pdf
www.hyogo-c.ed.jp/~jinken-bo/56hohoemi/3siryouhenn.pdf

●アニメめぐみ 兵庫県教育委員会の教育指導の活用について
http://www.hyogo-c.ed.jp/~shikama-ths/zenniti/image/megumi_anime_rachi.pdf#search=%27%E5%85%B5%E5%BA%AB%E7%9C%8C+%E6%8B%89%E8%87%B4%E9%80%B1%E9%96%93%27

またアニメめぐみの他にも北朝鮮に拉致された横田めぐみさんを救出するため、ご両親の横田滋さん・早紀江さん御夫妻が懸命に活動する姿を収めたドキュメンタリー映画があり
世界各地で上映されています。
●映画「めぐみ-引き裂かれた家族の30年」
図:映画「めぐみ-引き裂かれた家族の30年」
映画「めぐみ」(原題:Abduction :The Megumi Yokota Story)は、クリス・シェルダン&パティ・キム両監督により撮影され、2006(平成18)年に公開されました。

啓発教育の取り組み

令和3年度には、兵庫県 兵庫県教育委員会 (公財)兵庫県人権啓発協会が企画し
拉致問題啓発ビデオも「私たちにできること~拉致問題の解決を願って~」制作されました。

●若年層への啓発・人権課題としての拉致問題啓発教育として
※北朝鮮人権侵害問題啓発週間作文コンクールが毎年行われています。
政府拉致問題対策本部では全国の中高生を対象に、拉致問題関連の映像作品、舞台劇の視聴や拉致問題関連書籍の読書等を通じて拉致問題を知ってもらい、拉致被害者や拉致被害者御家族の心情を理解するとともに、拉致問題解決のために自分に何が出来るのか、何をすべきかについて深く考える機会とすることを目的として、北朝鮮人権侵害問題啓発週間作文コンクールを実施されています。
2021年度は、兵庫県の学校現場として積極的に啓発している学校に送られる団体賞を兵庫県神戸市立玉津中学校や兵庫県立姫路南高等学校が受賞されています。

また新しい取り組みとして
※北海道教育大学との共催で実施した「令和3年度(2021年度) 拉致問題に関する授業実践事業」の活動内容のパンフレットが取りまとめられています。
※拉致問題対策本部の電子図書館を開設され、PC、タブレット、スマートフォンなどで閲覧できます。小学校、中学校、高等学校、義務教育学校、中等教育学校、特別支援学校に、無償貸し出しをしています。

令和5年度拉致問題に関する教員等研修については、拉致問題の解決のためには、これまで拉致問題について触れる機会の少なかった若い世代への啓発が重要な課題であるとし、
この観点から、政府は、平成30年から、小中学校及び高等学校の教員等を対象とした研修が実施され、令和4年度は、学校における理解促進を一層強化することを目的として、以下の概要で実施されました。来年度も開催されます。
※拉致問題に関する教員等研修講義映像の学校への貸与について
 「拉致問題に関する教員等研修」の収録映像の一部である下記について、教育委員会による教員等研修、学校における校内研修や教員の自主研修等の教材としての活用を目的として、DVDを制作し、2週間程度貸し出しされています。
 令和4年度 拉致問題に関する教員等研修
   ・拉致被害者御家族の講話(横田拓也氏)・・・60分
   ・拉致問題から人権教育を考える講義(学習院大学教授 梅野正信氏)・・・40分

                   

2. 要望
 ●今年も12月10日から16日までの「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」に市役所ロビーにて北朝鮮啓発のパネルやポスター展示、秋田美輪さんの資料の展示をして下さい。

 ●アニメ「めぐみ」の上映会を実施して下さい。
●映画「めぐみ-引き裂かれた家族の30年」の上映会を実施してください。

 ●教育現場で、文部科学省から各小中高校に送付されているアニメ「めぐみ」のDVD等による拉致問題の啓発人権教育が行われているかどうか、確認してください。もし、なければ実施するよう周知して下さい。

 ●広報誌や川西市のホームページ上でも、拉致問題について、北朝鮮人権侵害問題啓発週間について、そしていまもなお苦しむ秋田美輪さんという被害者の存在を大きく啓発して下さい。

●市長、副市長、部課長、理事が率先して期間中、ブルーリボンの着用をしてください。
担当課の課長、職員、担当課以外の市職員にもブルーリボン着用をお願いします。
市役所ロビーにて今年もブルーリボン配布をお願いします。

今年度の北朝鮮人権侵害問題啓発週間に対する取り組みの企画また、学校教育における拉致問題の指導の令和5年度の取り組み、令和6年度の拉致問題啓発教育や教員研修の予定についてご解答いただきたくお願い申し上げます。


以上