犬③:バスコ
<当ブログの番外編テーマ「犬になりたいです」 記事5>
犬③はバスコです。
バスコは「ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインター」とかいう、日本では聞きなれない&珍しげな犬種です。
直訳すると、「ドイツ産剛毛ポインター」って感じでしょうかね。
でも、バスコはアメリカ、テキサス州生まれです。
というのも、イモートは、ドッグトレーナーになるために、テキサス州にある犬訓練学校に、おととし半年留学して勉強しました。
その学校には、捨て犬などもたくさん集められていて、生徒達の訓練に協力しています。
つまり、学校はたくさんの犬を捨て犬シェルターから借りていて、犬達と生徒達は、敷地内で一緒に暮らします。
その学校には、自分の犬を連れていって勉強してもいいのですが、自分の犬を連れて行かない生徒は、学校からコース期間中「自分の犬」をあてがわれます(自分からは選べないそうです)。
その、あてがわれた犬は、コースを終えたら自分と一緒に持ち帰ってもいいし、それが無理な場合は、学校においていってもいいそうです。
置いていけば、その犬はまた捨て犬シェルターで、次なる飼い主を待つ事になります。
で、イモートさんなんですが、出発前は
「もうすでに2匹(しんくんとチョビ)がいるんだから、これ以上無理。たぶん、あてがわれても、その犬は連れて帰らないよ」とか冷静をよそおって言っちゃってました。
私は(すでにインド)、それを聞いて「ウソばっか。置いてこられるわけないじゃん、一度かわいくなっちゃた犬を」と内心、「どうせ、お持ち帰りするだろう」と確信してましたけど。
イモートがいない半年間は、しんくんとチョビの世話は、おいてけぼりのジジャジがしました。
そんなこんなで、イモートが学校からあてがわれた犬が、このバスコ。
名前はすでについていたので、またもや、変えようがありませんでした。
バスコはもとは捨て犬として、学校に来た犬。
なんで捨てられる、だなんて憂き目に会ってしまったかと言うとですね、
「正しいジャーマン・ワイアーヘアード・ポインターじゃない」からだそうです。
「正しいジャーマン・ワイアーヘアード・ポインター」というのは、黒い部分が茶色でなきゃいけないらしいです。
バスちゃんは、茶色であるべき部分が黒に生まれてしまったため、ブリーダーから捨てられる運命に・・。
黒~い~が~た~め~に~・・・・・!涙
現在、2歳半です。オスです。
呼び名は「バスコ」「バスちゃん」「バったん」「バス山」「フクちゃん」「ピコ」など。
性格はいたって陽気。あくまでも陽気。お気楽でノーテンキです。
バスちゃんが登場するだけで、部屋にバンジョーの音色でも流れそうな感じです。
テキサス州出身丸出しという感じです。
そして、お調子者。すぅぐに調子に乗ります。
でも、さすが学校出身だけあって、芸類はバッチシできます。
また、言う事もちゃーんと聞く。
ボスのチョビに「やかましいっ」と言われる事はあっても、その他は、人間にもチョビにも怒られることはあまりありません。
また、バスちゃんは、世紀の甘ったれです。
一日中、誰かに寄り添いたがります。
日本犬のクールなしんくんと正反対で、朝から晩までベタベタベタベタ・・・スリスリスリスリ・・・、ハグハグハグハグ、ウリウリウリウリしたがります。
同じ犬とは思えない性格の違い。
さすがポインターだけあって、走る速さは豆鉄砲級。
スクーターで時速40キロ出して走らせても、スクーターの前に遊び半分で出てくるほど。
この間は、イモートの時速40キロスクーターの前に突然かる~く出てきたため、ちょっとハネてしまった感じになったそうで、
イモートは「やばい!バスちゃんをはねちゃった!」と一瞬、冷や汗をかいたそうですが、当のバスちゃんは「お!やるな~!」という感じで完全に遊びモードだったそう・・。
よく考えたら、止まっている場合に時速40キロでぶつかれば大変なことになるものの、自分も同じかそれ以上のスピードが出てれば、プラマイで衝撃は時速0キロってことですもんね・・。
フリスビーなんかよりも当然、バスちゃんの方が早いので、フリスビーとってくるのも大得意。
そして泳ぐのも大得意。
ポインターの習性丸出しで、鳥をみかけると興奮し、追っかけてしまいます。
よく、調子に乗って、肉球すりむいてます。
川へ連れて行くと、鳥を追っかけて真冬でもザッパーンと飛び込み、一人でえんえん、30分でも1時間でも泳ぎながら鳥を追っかけています。
~次の「番外編:犬になりたいです」は 「犬④ワンパ」です。