最近、やっとデジカメを買った。子供がいるのに、遅い。。。
それまでは、ずっと、まだAPSのカメラが出たばかりのころに買った小さなカメラを使っていた。あとは、携帯のカメラ。それも、現像が面倒だからあまり撮らなかった。
何故に、カメラにこだわらなかったのか。
ウソをつけないカメラに映し出される写真の中に時を止めるということに、全く興味がなくなってしまっていたから。
カメラは、楽しい思い出を残す。持続的にその時の楽しい気持ち嬉しい気持ちを再現する。
それは、すごく良い。
でも、撮っているときは、「撮る」という行為に気をとられ、その瞬間の本当の楽しさ嬉しさが純粋に味わえない。そんなの、圧倒的にもったいない。
あと、カメラは、ウソをつかない。
ありのままに、その時を映す。覚えていなくて良いことまで。
思い出なんて、楽しい思い出だけが残れば良いと思う。
思い出すとふわっと嬉しくなってしまうような映像の断片が、アタマと心に残っていれば良い。
そんなふうに思っていたから、カメラに興味はなかった。
で、そのまんま、娘の幼稚園の保育参観に行ったら。
なんとまぁ、カメラを構えていない親は、私だけ。
それは別にどうでもいいんだけど、あ、子供は、どんどん成長していっちゃうんだ、って当たり前のことに気がついた。いや、本当は、そんなのとっくに気づいていたけれど、カメラはその時を止めてくれる便利なツールだっていうことに気づかされた。
4月から、娘は幼稚園の最終年次。
最後の幼稚園での1年。
時をとめよう。
デジカメの中に、娘の幼稚園での姿を閉じ込めよう。
子供たちの姿を、とめよう。
三輪車に乗る息子も、縄跳びをする娘も。
リアルな子供たちは、どんどんと、大きくなるんだから。止められないんだから。止まって欲しくないんだから。
小さな子供たちの姿を写真にのこそう。
かわいいかわいい子供たちの姿を、そのまま止めよう。
子供たちが大きくなったときに、小さな頃の自分の写真を見て、愛されていたんだ、って思えるように。