初めて聞いたのは、学生時代に、ミュージカル好きの友達が貸してくれた、アンドリュー・ロイド・ウェバーのベストアルバムで。ミュージカル「エビータ」の1曲で、アルゼンチンの片田舎で私生児として生まれ、貧しくわびしい暮らしを強いられていたエバが、大女優になるという野望を持って、ブエノスアイレスに出てきて、たくさんの短い恋を繰り返している場面の歌。
背景とか、エビータが聖女か悪女かどちらなのか、とか、そういうことはまた別の機会に考えてみるとして、刹那的な歌詞と、流れるような曲調が、なんとも良い。だからこそ、ウェバーのベストアルバムに入っているのだろうか。
そのアルバムでは、サラ・ブライトマンが歌っていたような気がする。
彼女の歌い方で、3番がなんか、クスって笑っちゃって好き♪
Call in three months time, and I`ll be fine, I know. (3ヶ月たったら電話して。元気にしてるから)
Well, maybe not that fine. (やっぱり、多分、そんなに元気じゃないかもしれないわ・・・)
But I`ll survive any how. (でも、何とかやっているわよ)
っていう微妙な心境が、上手に歌い分けられていて、やっぱ、天才だな、この歌手は、って思う。
それから、やっぱ、ウェバーは、天才だな、って思う。この曲。このミュージカル。
エビータが、聖女か悪女かなんて、ここではどうでもよくて、ただの、かわいらしい、ちょっと意地っ張りな、女性の心境だよな、これ、って思わせるようなところもいい。
ANOTHER SUITCASE IN ANOTHER HALL lyrics sung by Sarah Brightman
Music by Andrew Lloyd Webber, Words by Time Rice