三人目はブログ『TRILINGAL学習帳』のぺこりったさん。ご紹介いただいたのはSophie Kinsella“Twenties Girl” の中訳版≪我的闺蜜是幽灵≫。「20代後半から30代の独身で、仕事はがんばってるけど恋愛にはちょっと苦労している女性」をターゲットにして大人気だという作者の作品です。

今回あえて翻訳書を選んだのは、もともと英語をメインで勉強されているぺこりったさん、「今年は中国語ももちろん続けるのだけれど、英語に重点を置く」と決心されたことから。

そこで考え出されたのが、英語と中国語を関連付けての勉強ひらめき電球この本は一度読了した後、英語のオーディオブックを聞きながらもう一度目で追いながら読んでいるのだそう。中国語原書の中に英単語がメモされていました。

この方法では中国語の音声が入ってこない点を心配されていましたが、中国語を勉強する目的が「読解優先」と明確なぺこりったさんには限られた時間を有効に使う方法だと言えるのでは?密かに、「いつか英語も・・・」と志している私としては、経過をぜひ教えていただきたいところです。


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四人目はブログ『学び伝える中国語』の象さん。前回の原書会で「読み始めました」とご紹介いただいた許知遠≪祖國的陌生人≫。なんとこの会のために本日早朝に読了していただき「気が狂いそうだった」とのコメント

台湾の空港で購入された本。北京在住の新聞記者が書いた、という触れ込みらしいのですが、過激な政治的発言がたっぷりで「本当のプロフィールなのかどうかは極めて疑わしい」。

旅行記、体制批判、そして文学評論と内容は多岐に渡るよう。「一定の背景知識がある人にしか興味は持てないのではないか・・・」と話されていましたが、私は≪活着≫の作者・余華を取材し、評論しているという部分に興味津々。

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じっくり読まれる派の象さんは「これからは短編!」と宣言 すでにこんなに用意されていましたよ~。

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最後は私、有一天。すでにブログで読後感想を発表済ですが、自分にとって思い出深い二冊を持参しました。

一冊目は霍达≪穆斯林的葬礼≫。ネットで購入したので、手にした瞬間は予想外の厚さに茫然としましたが、読了したときには心からこの本に出会った幸せを感じた本。もし、「長編小説に挑戦したいなあ」と思われる方がおられたら、ぜひおススメしたいです。普段本を読まないと言われる中国の若者にも「ベストワン」としてこの本を挙げる方がおられますよ。

もう一冊は≪安藤忠雄的建筑迷宫≫。こちらは以前に通訳現場で全く言葉が出てこずに悔しい思いをした経験から、純粋に「語彙を増やしたい」という思いだけで購入した本。目的にピッタリとはまったこういう本が見つかるのはとても嬉しいことです。久々に開いて、ほとんど忘れてしまっていることを発見し、復習の必要さを痛感!


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その後、時間のあるメンバーは引き続きランチをとりながら、普段の勉強方法や悩み、疑問、これまでの中国語とのつながりなどについて気楽な交流を行いました。「原書を読んでいる」ということ以外、中国語と出会ったきっかけも、勉強の目的も全く違うメンバー。自分では思いつかないような発想、工夫に触れることができます。恒例の不要な本の交換も行いましたよ。



関西中国語原書会、次回開催は5月予定です。場所は京都、大阪、神戸で検討中。今回さまざまな事情でお会いできなかった皆さん、次回はぜひ!ご参加いただいた皆さん、お疲れ様でしたクローバー