昨日の続きで、配車アプリ「滴滴出行」の紹介です。
昨日紹介したタクシーを呼ぶ機能以外に、「順風車」」(「順風」は「追い風」という意味の中国語)という機能があります。
これは、運転手が職業ではない車を持っている人が、小遣い稼ぎに人を乗せるものです。
ついでに人を乗せて、ガソリン代を浮かせるというコンセプトらしく、タクシーより相当安い設定になっています。
完全な「白タク」ですし、知らない人の車に乗ることに抵抗があったので、今まで使っていませんでした。
ただ、中国人は知らない人の車に乗ることも、乗せることもあまり抵抗がないようで、かなり一般的なのだそうです。
(知人の若い女性は、さすがに一人の時は乗らないと言っていました)。
先日、車で1時間ぐらいかかる所に行く必要が生じて、どうしようかと思案していたら、知人(中国人)から、「順風車」がいいと勧められたので、トライしてみました。
機能的には、タクシーを呼ぶ機能と大差ありません。
いつ、どこから、どこまでを指定して、応諾してくれる人がいるのを待ちます。
1時間もかかる所なので、前日夕方に予約してみたのですが、追加料金なしで、行きは30分足らず、帰りも2時間程度で、応諾してくれる人がいました。
当日は、「少し早く着いて、もう家の前で待っている」と電話があり、少し古ぼけた普通のセダンが迎えに来てくれました。
(帰りは、比較的新しいSUVでした)。
行きに乗った車は友達を市内まで送ってきた帰り道、帰りに乗った車は休日出勤で市内の自宅への帰り道とのことでした。
ぼったくられないかとか、変な人・汚い車だったらどうしようかと若干心配していたのですが、行きも帰りもまったく問題ありませんでした。
費用は安い距離計算で、携帯電話の決済アプリでの支払いなので、透明・安全でした。
数年前に同じ場所に行った時は、タクシーをチャーターして、500元(約8500円)かかりましたが、今回は往復で150元かからず、1/3以下でした。
(タクシーをチャーターする場合、行った先での待ち時間も含めて手配する必要があるのも影響していると思います)。
また乗った人がドライバーを評価する機能があり、このドライバーが過去に何回人を乗せて、どのような評価だったかを見ることができるので、ドライバーも高い評価を得るべく努力しているためだと思います。
更に、ドライバーが乗った人を評価する機能もあり、乗った人の評価も参照できるので、変な客の場合、応諾しないというドライバー側の選択権もあります。
(私達も乗った後、「仲むつまじい四人家族」とドライバーに評価されていました=笑)
非常に合理的で、良い機能だと感激しました。
また、少し遠出をする時に、是非使ってみたいと思っています。
なお、まだ使ったことがないのですが、他に以下のような機能もあります。
○「快車」(「速い車」という意味の中国語)
上記「順風車」同様、「白タク」だと思いますが、「順風車」がついでに安く乗せるというコンセプトに対して、「快車」は少し高いが(タクシーよりは少し安い)、速く行けるというコンセプトのようです。
(ドライバーは、「白タク」を専門でやっている人だと思います)。
○「专车」(「専用車」という意味の中国語)
これは高級車の「白タク」のようで、「舒适型(快適タイプ)」「七座商务型(7席ビジネスタイプ)」「豪华型(デラックスタイプ)」が選べます。
「快適タイプ」だとタクシーより少し高く、「7席ビジネスタイプ」と「デラックスタイプ」はタクシーの倍ぐらいの設定になっているようです。
○「代驾」(「運転代行」という意味の中国語)
宴会に車に乗っていった帰りなどに、運転代行を頼む機能です。
○「试驾」(「試乗」という意味の中国語)
近々サービス開始となっていますが、車の「試乗」ができるサービスになるのだと思います。
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よく考えられているなと感心するとともに、こうした分野では日本より完全に進んでいることを感じます。
機会があれば、トライしてみたいと思っています。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
★★参考(過去ブログ)★★
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