研究所 所長の想い② | 子どもの生きる力を育み、心を育てる教育を真剣に考える研究所

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現役幼稚園教諭が
子どもたちと関わる中で感じたことや想いなど
子どもたちのことを多岐にわたって発信しています。

 

子どもの生きる力を育み、

心を育てる教育を真剣に考える研究所

 

所長 酒井沙彌香(さかい さやか)です

 

 

前回記事はこちらから★

研究所 所長の想い①

 

今回は第2弾をお届けします。

 

 

怒涛の先生1年目を終え、

自分のメンタルが落ち着き、

生活にも慣れてきた私は、次なることを考えはじめます。

 

それは、この先どうしていきたいのか?ということ。

 

実は大学在学中は

自分の理想とする園を将来的につくろうか?

と考えていました。

 

というのも、今から考えればずっと前から

私は大好きな子どもたちに貢献する仕事がしたくて、

 

それを達成するために考えたのが

園の創設だったんです。

 

大学在学中から興味があって

海外の幼児教育や園について

独自に研究をしていました。

(これがこの研究所の初期となります。)

 

オーストラリアの幼児教育の現場を

視察するツアーにも参加しました。

 

その際にも

日本の幼児教育の遅れているところ、すばらしいところを感じ

理想の園を・・・と考えていたのです。

 

ただ、実地の経験も積みたい!ということで

就職では普通の園とは少し違う

ユニークな園を選びました。

 

そして、当初の計画では

園で数年経験を積ませてもらった後

海外の幼児教育を学ぶために

ワーキングホリデーかオーペアというシステムを利用して

留学するつもりでした。

 

その想いが変化し始めたのは

幼稚園の世界に実際に足を踏み入れたことです。

 

その当時の私は

先生という立場で貢献できることには

限界があると

感じたのです。

 

どれほど、トップの人間が

”こうしましょう!”という園の目標を掲げても

みんなが守るわけではなく、やはり独自の保育観がでる。

それはいいことも悪いこともある。

 

また、保育が始まれば担任に采配を任せるわけで

すべてに介入することは不可能ですし、

介入すべきでもないんですよね。

 

そして、どうしても園にはカリキュラムがあり、

保護者の方からお預かりしているわけですから

そのカリキュラムにそって保育をしていかなければならない。

 

そうなると、どうしても一人ひとりの子どもに合わせた

保育が不可能になるのです。

 

一人ひとりに合わせた保育をするためには

かなりの人員を必要としますが、それが難しいのが現状です。

 

私の願いは

一人ひとりの子どもを尊重した保育。

子どもの心に寄り添う保育をしたかった。

 

そうなると、集団保育の限界をみたように感じたのです。

 

自分の想いを成し遂げられない日々に

憤りを感じ始めていました。

 

本当はその子のペースに合わせてあげたいのに

「はやくして!」と焦らせなければならない状態に

いつも心の中で子どもに「ごめんね」と謝っていました。

 

そんなときには私は結婚をしました。

 

 

旦那さんは本当に私の気持ちを理解してくれる人で

私の願いや夢も否定することなく

聞いてくれる本当に優しい人です。

 

そして、今の仕事をやめて

子ども一人ひとりと向き合える

ベビーシッターへの転職も快く承諾してくれたのです。

 

ベビーシッターの仕事はだいたいが

1人を相手にすることが多く

一人ひとりに合わせた保育をすることができました。

 

個を尊重することができ

幼稚園の先生とはまた違った関わりができて

新鮮でした。

 

さらに経験を積むべく

新しい資格に挑戦したり

 

地元の幼稚園のプレスクールで

再び先生もスタートさせました。

 

そしていつしか

”子どもたちを笑顔をしたい!”という

熱い想いは

 

子どもたちが大好きな存在である

”お母さんたちへの支援”に意識が向く

きっかけとなりました。

 

はじめの頃は

幼児教育を長年突き詰めてきた者として

また、幼稚園での実際の経験を活かせる者として

お母さん支援を志していたのですが

 

いろいろな方と出会う機会があり

その方々から多くのメッセージをいただきました。

 

 

その時にふと忘れかけていた

ムリだなと諦めかけていた夢を思いだしたのです。

 

自分の理想とする教育機関を創ること。

 

実はこれがいつも私が抱いている想いである

子どもたちを笑顔にしたい!

という気持ちを叶えることになると気がついたのです。

 

たくさんの回り道や紆余曲折もありましたが

こうして私は再びスタートラインに立ちました。

 

たくさんの子どもたちを笑顔にすべく

研究所は開設したのです。