病気のきょうだいを持つ子供たちのための勉強会 | 『チャイルドドクター・ジャパン』

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アフリカで医療支援活動するNPOチャイルドドクター・ジャパンのブログです。

チャイルドドクターではこれまでに慢性疾患児の為の勉強会を何度も開催してきましたが、それはいつも介護者や親を対象としたものでした。
忙しい日々の中で、慢性疾患児を持つ兄弟姉妹についてまで手が回らず、タイミングを逃していたのですが、今回初めて彼らに焦点を当て、勉強会を行うことができました。

今回の勉強会はチャイドクのパートナー団体 『SEP』の協力の元行われました。
ちょうど学校がお休みの日だったので、多くの参加者がありました。








参加者たちは年齢に応じて3つのグループに分けられ、一番年齢が低いグループでは図工クラス、年齢が高いグループでは、カウンセラーとともにグループセッションを行いました。
グループセッションでは、慢性疾患児のきょうだいを持つ彼らを取り巻く環境で起こった体験を共有しました。

特にある女の子の体験談は聞いているだけで胸が張り裂けそうなお話でした。
彼女は、入院している妹の面倒を見ることを任されていたのですが、お見舞いに来た親戚のおばさんから妹を殺すように言われたのです。

他には、家族の愛情や思いやりのすべてが、慢性疾患児に注がれていると感じているきょうだいもいました。
また、面倒を見る為に、自分の時間を犠牲にしなくてはならないのですが、友達たちにはその大変さを理解してもらえないとの発言もありました。

この勉強会で、参加者たちは今までの体験を声にだし、またカウンセリングを受け、同じ境遇の友達に会い、素晴らしい時間を過ごすことができました。
また、子ども達が大好きな寸劇を楽しみ、勉強会の後にはお昼ごはんと、文房具やノートなどの時別なギフトを受け取りました。

今回の勉強会は本当に素晴らしい会だったと思います。
次回、学期休み時に第2回目を開催できたらいいなと思っています。

スタッフ キャロラインより