白の魅力

今日は建物で白を使ったときの魅力
について話していきます。

全ての白い建物に当てはまる
話ではありません。

設計者が意図していないと
作りだせません。

何かと言うと

それは、” 光 ”です。

様々色があるなかで白は
最も光の影響を受けます。

だからこそ、同じ色の白でも
様々な表情を見せてくれます。

 

例えばこの写真。
天井と壁は全て同じ色の白です。

でも奥の壁は少しピンク色です。

それは写真の左側に展示室があります。
展示室にあるピンクの作品にあたった
光が反射して壁の色をピンク色にしています。

色味を帯びた光を受けると
白はその色に変わります。

 

光があたることで影ができます。

上を照らすやわらかい光と
横からの強い光によって曲面に
独特な影を与えています。

 

白の複雑な造形の中に
トップライトへと伸びるガラスとフレーム。

光と影から生じた白のクラデーションに
直線的な力強さを感じるガラスとフレームの
対比がきれいでした。

 

私が一番きれいと思ったのはここ。

今までも写真で紹介してきた
白い柱状のもの。

曲面と曲面が合わさるところが鈍角になっており、
その鈍角が1本のスジとなって
上から下まで通っています。

それによってこのスジの両側で
光のあたり方が変わるので
白の色が変わってきます。

上の写真の両側に柱状のものが
写っています。

左右で白の色が変わるところに
鈍角のスジがあります。

鈍角のスジが無くツルッとした曲面でも
白の色の差はつきますが、
ほやっとした印象になります。


気がつくと、展示室と展示室をつなぐ
吹き抜けの方がアート作品より
気になってしまい。

アート作品より吹き抜けを見ている
時間の方が長かった。


この美術館の最大で最高のアートは
この建物だ!と私は思います。

一番始めに紹介した鉄板アートも
好きですが。

鉄板アートをまだご覧になっていない方は
こちらから。


今日の話はいかがでいたか。
よろしかったら
コメントお待ちしておりま~す。


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