上と下 | チカライズム

チカライズム

まごころを表現する美容師の考え方

基本的に多くの人は、

自分より後輩であったり、

あるいは成績が下の人から学ぶものが

あるとはあまり意識していない。


自分より上だと感じる人に憧れ、

それを吸収しようと試みる。


しかし、それが遙かに上のレベルの

ことであれば真似をしようとしても、

なかなかその本質を見抜けないし、

今すぐにうまくいかないことだって多い。


そして自分より下だと感じる人のやっていることが、

本当に全てが自分より下であるということも

あまりない。


美容師の仕事で言えば、

後輩スタイリストのネープの切り方が

いいなとか、あの前髪のテイスト使えるなとか、

あるいは声のかけ方であったり、

会話のつなげ方など、

ほんの一部分でも自分より優れている所が

必ずある。


そして、それは相対的に自分よりレベルが下の人が

やっていることだから、

上の人がやっていることより取り入れるのが

容易である場合が多い。


こういうことを常識として認識しているか否かで、

毎日の仕事は変わってくるものである。