私はこの仕事に就いたその日から、
スタイリストはいずれなるものだから
通過点としか考えていませんでした。
何度も言っているようにスタイリストになって
からが美容師の本当のスタートであり、
スタイリストになってから、どう過ごすかで
美容師の人生は大きく変わってくると思っています。
逆に言えばアシスタントの時間はどこでどう過ごそうが、
あまり変わらないものなのです。
そういうような考えから、私の場合、スタイリストになる
ということが目標ではなく、
1日も早くスタイリストになるということが
目標になっていたわけです。
ですから、スタイリストになったときというのは、
喜びは全く無く、何かのスタートラインに
立ったときのような引き締まった心の状態が
理想だと思うのです。