人生いろいろ生きて今日に至るが、すべては、人間に始まり、人間で終わるような気がする。


人間生きてゆく上でいろいと大切なことはあるが、中でも、人間関係は最も重要である。人間関係は、幸せの源泉である。人生の基礎である。


元来、困ったことに、人間って我儘な生き物である。矛盾した生き物である。


1人ではさみしいし、逆に、いつも大勢だと1人になりたくなることもある。


また、人間は人間で傷つき疲労し悩み苦しむ。その一方で、人間で救われ、希望を与えられ、喜びを感じ、人生の至福を覚える。


古今東西、多くの人々に愛読されてきた本も、世界中の人々の心を打つ、涙を流させる映画も、その多くは、人間の琴線に触れたものが多い。


人生の重大な悩みに直面した時でも、心から信頼できる友人や妻に救われることも多い。夫婦同志の励ましで、難局を乗り切ってきた友人を大勢知っている。


特に、家族は絶対的な応援者である。だから、人間はいつも元気でいられる。


普段は空気のように、あってあたりまえのように過ごしているが、いざ喪失すると、事の重大さに気付く。人生、その繰り返しである。


人間関係のコアは夫婦関係にあり、その同心円上に家族があり、その周囲に、両親兄弟親戚関係、さらには、ご近所さん等の地域関係や、学友等の様々な友人関係があり、仕事上のご縁がある。幸せもこうした同心円上に彩られてゆく。


そして、友人関係や会社の人間関係がうまくいかない時には、夫婦で愚痴を言い合ったり、お互いを慰めあったり、支えあったり、また、夫婦関係がうまくいかないときには、家族や、友人が心の支えになることもあろう。人の幸せは、こうした様々な補完関係に立った人間関係の上にある。


さてさて、そんな人間関係、特に夫婦関係で大事な「K」が5つあることを、とあるネットで知った。なるほどと思った。


その筆者はこう言っている。なるほどと思う。


人間の脳内の“恋愛ホルモン”は、3年経つと止まる」とよく言われるが、時が経てば、人は自分のいる環境に慣れてしまい、そして飽きてしまう……。これは脳の働きを考えると仕方のないこと。したがって、、夫婦がラブラブでいるには「努力」が必要だ。そして、大切なことは、以下の5つの「K」である。と述べている。


1つは、「かわいらしさ」である。

かわいらしい人とは、いつまでもみずみずしい感性や表情を持っている人。たしなみや恥じらいを知っている人である。


2つめは、「賢さ」である。

夫婦関係を維持する上で肝要なのは、知能指数でも学歴でもなく、本当の意味での人間としての賢明さ。


3つめは、「寛容」である。

どうしても人間は完全ではないので、相手との価値観の違いがどうしても埋められないときも出てくるが、そんな時に相手の価値観をそのまま受け止めることのできる「寛容さ」が大切な要素になる。相手を受け入れることのできる「寛容さ」はそのまま、相手への尊敬の気持ちにつながっている。


4つめは、「謙虚さ」である。

相手の立場に立って考えるゆとりが大事。昨今、世の中、皆さん、どうしても自己主張が強い傾向が男女とも助長されてきている感が強いが、お互いに、一歩下がって、自分を冷静に客観的に見る視点が大事。「自分が。自分が。」ばかりが頭の中でリフレインしていると、大事なことを見失ってしまう。


最後に5つめは、「感謝」である。

大切なひとことは、「ありがとう」などの感謝の言葉。調査でも、「パートナーから言われて嬉しい言葉」の1位は「愛している」ではなく「ありがとう」だという結果がある。パートナーに感謝の気持ちを持つこと。そしてそれを言葉にして伝えることができることこそ、基本中の基本。


なるほど、どれも、肯首できる、みごとである。その通りであろう。


徒然人は、これは、夫婦だけでなく、すべての人間関係に通じる気がするが、どうだろうか。