息子の転倒事故~危険とされる症状が現れるまで、通常とは違う経過をたどったので、ブログを見てくれているお母さんたちへ、今後万が一のときに少しでも参考になればと思い、記録も兼ねてここに書くことにしました。


3月7日
●正午すぎ
ローテーブルにつかまり立ちをしていた息子が、わたしがキッチンへ立った瞬間に転倒

すぐに大泣きして、抱き上げるとしばらくで泣き止んだ

あやしながら、おっぱいを飲み昼寝


●2時すぎ
目覚めてしばらく機嫌よく遊んでいたが、思い出したように泣き出す

よほど痛かったのだと思い、あやす→泣き止む
また泣き出す→あやす→泣き止む

息子が泣きやまないなんてことは初めてだったので、心配になり、かかりつけの小児科へ電話し看てもらうことに


●3時すぎ
病院までの短い運転中に眠る
診察を待つ間に目覚め、にっこり笑ったのでホッとする

先生にも笑顔を見せるが、診察のため服をめくられ泣き出す

高いところから落ちたのではないし、機嫌もよく、泣く元気があるので問題ないと説明をうける
自分で立っている状態からの転倒では、まずは問題がないとの言葉に安堵し、詳しい検査はしないまま帰宅

また車中で眠りについたので、しばらくドライブした


●4時すぎ
帰宅してしばらくし、また泣き出すが病院へ行き安心していたわたしは、ひたすらあやして泣き止むのを待った


●5時すぎ
小児科の先生にokをもらっていたので、お風呂に入り息子の機嫌を直そうと試みる

しかしお風呂でも、泣き止む気配がなく、おっぱいを飲み眠ったので、抱っこのまま片手で自分の洗髪などをすませ早めに上がる


●6時すぎ
旦那くんから着信があり、掛け直すと今から帰るとのこと
息子が泣き止まないことを伝える

不安を抱えつつ、もうすぐ帰ってくる旦那くんの顔を見れば機嫌を直してくれるはず、と自分に言い聞かせ、息子をあやし続けた

たくさん泣いて疲れた息子を布団へ連れて行き寝かしつけようと試みるが、
泣き止まない

動揺してきたわたしは、子育ての相談をよくしている友人へ電話
経過を話し、対応策を聞き少し落ち着く

電話を切り終えて、眠りかけている息子を再び寝室へ
抱っこする腕を変えた瞬間、ペタっと音がして驚き床を見ると少しミルクを吐いたあと

唇の色がなくなっている気がした

一気に不安が襲いかかる
夜間子ども相談ダイヤルにかけるが7時からの対応のため、つながらない

5分で7時になるので、待つことにした

●7時
再び電話をかけ、でた看護師さんに経過を話し、質問されたことに答えた

転倒し、すぐに泣いたこと
機嫌よくしていたこと
病院へ行っていたこと
おっぱいを飲めていたこと
おしっこもでていたことなどから
吐いたことや唇の色がしばらく失われていたことを伝えるも、もうしばらく様子を見るように言われる

唇の色が赤く戻っていたが、念のため夜間対応をしている病院の連絡先を聞いた

旦那くんが帰宅

電話を切り、何があったかを説明する

泣き疲れたようにグッタリした息子を旦那くんに抱っこしてもらった次の瞬間
鼻と口から一気に吐いた
見たこともないドロっとした大量の嘔吐

泣き出す息子

一瞬で全身の血が逆流した
頭の中が真っ白になった
わたしは完全にパニック状態だった


濡れたままの髪で急いで着替え、病院へ電話するがつながらない
携帯と母子手帳を手に家を飛び出した

幸いなことに、旦那くんは冷静だった

車は静かに病院へと走り出した


(ここから先は時間の感覚が残っていません)



車中、再び病院へ電話し、事情を説明するも、その日に限って脳外科医が不在とのこと
別の病院の連絡先と住所を聞き、すぐにそちらへ掛けるがつながらない


さっきまでとは違う泣き方をする息子を見て、もう待てない、と119番にダイヤルした

消防の人との電話中に、もう一度、息子が少量の嘔吐をし、わたしは震えが止まらなくなった

自宅で救急車と合流して、事情を説明し、受け入れ先の病院を探してもらった

当然、救急隊の方は冷静で、わたしの話しを聞き、息子を見て、今すぐに危険な状態ではないはずだから、落ち着くようにと何度も言ってくれた

外傷もない、たんこぶもない、室内での転倒、ただ母親が大騒ぎしている状態だと思われていたのかもしれない

わたしの不安をなくすため、と、なんとかCTで脳の状態を確認できる病院へ向かってくれた

着いた病院の院長も、看護師さんも、その時泣いていた息子を見て、「お母さん、大丈夫。これだけ泣いてれば大丈夫。」と言ってくれたが、わたしの震えと涙は止まらない


CTの結果、脳内出血があった



ここから先は旦那くんのブログをご参照くださいm(_ _)m
http://blog.livedoor.jp/ma_mario/archives/51769772.html?ignore_lite



というわけで、CTで確認するまでは息子の頭蓋骨骨折も脳内出血も誰にもわかりませんでした。

CTを受けるまでにも、乳幼児の転倒や転落事故で一般的に危険とされる
•すぐに泣かない
•早い段階で吐いた
•意識がない
などの症状が出ていませんでした。

でも、いつもと違うとわかるのは母親だけと言います。

どうか皆様のお子さんに危険な事故がないようにと願います。
でも、もしも起こってしまった場合、お母さんの判断を信じてすぐに病院へ行ってください。
救急車を呼んでください。



わたしは、一瞬でも目を離した自分を心底悔やみ、息子がこんな小さな体で生死をさまよわなくてはならない怪我をさせたことが怖ろしくてたまりませんでした。


ただ、病院へ行く間、謝り続けたわたしを責めることなく、冷静に行動し励ましてくれた旦那くん。
不謹慎かもしれませんが、息子の父親が彼でよかったと心から思いました。

photo:01





本当に色んなことが重なり、ギリギリで一命を取り留めたこと
たくさんの方の援助があり、助けていただけたことに心から感謝致します。




どうか悲しい事故が起きませんように。



そして、今起きている震災の被害がこれ以上広がりませんように。
被災者の皆様が、少しでも早く助かりますように。