いじめにあう子どもは、大体が独りである。
相談できる友達もいなければ、親に話すこともできない。
何故か?
仕返しが怖いから。

前回のエントリーで、私がいじめられっ子だったことを少し話したが、今回はその続き。

中学3年の夏休み最後の夜、泣き出したまま眠れずにいた私に気付いた母が、担任の女教師に電話をした。
だが、その時の先生の対応は、
『いじめる方よりいじめられる方が悪い』
というもの。できるなら自分は関わりたくないという気持ちがありありなのだ。両方が悪いと言うならともかく、一方的にいじめられる方が悪いと決め付けた言葉に、母も私も失望した。
そして、2学期が始まり私を待っていたのは、夏休み前より酷くなったいじめ。
掃除の時間、私の机だけが運ばれずに残される。列の後ろなら隅っこにポツンと置き去り、列の中間にあるときは私の机から後ろが全て残っている。自分で気付いて運ばなければ、ずっと残ったままだ。『あんたが机を運ばないから掃除が終わんない』とまで言われたこともある。
授業中、輪ゴムが飛んでくるのは相変わらずだし、班学習の時、普通なら教科書とかを持って席を移動するのだが、私の席に当たった人があからさまに嫌がり、私が他の席に座ろうとすると、その席の主がまたもや嫌な顔をする。結果、私とその相手が、お互いの机ごと移動することになる。
味方は誰もいない。
先生もあてにならない。
毎日こんな調子では楽しい筈がない。
今も続く私の人間不信は、この時から始まった。


続く





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