「松山千春 『輝く時代(とき)』に思うこと~松山千春 全作品解説185~V1.6」S2797NF

 

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◇更新履歴

V1.0:2015.01.23 初稿
V1.1:2015.10.30 ミュージシャンの追記

V1.2:2018.05.04 文章を追記

V1.3:2020.02.03 最新エディタにて記事を作成、旧記事と差し替え 及び所有CD画像、 歌詞を掲載

V1.5:2020.02.27 収録情報(松山千春コレクション『思い出』)の追加

V1.6:2020.03.15 松山千春コレクション『思い出』収録箇所の記載

 

■ 「輝く時代(とき)」 編曲者:石川鷹彦 演奏時間:()
2006年5月31日発売のアルバム『現実』の2曲目(全10曲)

◇松山千春選曲コレクションアルバム『思い出』  DISC5-の4曲目

 

◆所有CD画像

◆レコーディングミュージシャン

01. ドラム:島村英二
02. ベース:河合徹三
03. ガットギター:石川鷹彦

04. ピアノ:古田綾子

05. シンセサイザー:古田綾子

06. パーカッション:川瀬正人

07. ストリングス:RUSH by TAKASHI KATO
08. プログラミング:中西進

*ストリングスアレンジ:佐野聡 

 

◆2018.5.4 夢野旅人

2006年春のツアー前半に本編ラストで歌われて以来、再び歌われたのは2012年11月29日 東京公演。 イレギュラーで本編一部ラストに歌われた。 残念ながらリリース時の身も心も吸い込まれてしまうような歌声、質感ではなくなっていた。 同ツアーで再び歌われることはなかった。 

その後、歌われたのは2017年5月19日 大阪公演の2日目。

これもイレギュラー。

弾き語りで本編一部のラストで一度だけ歌われました。


◆2015.1.23 夢野旅人

ツアーが始まるときは、最低、一曲目と本編ラスト、アンコールラストの予想をたてる。

開演ギリギリまで考察するのだが、2006年春のツアーにおいて予想をした記憶がない。

アルバム『現実』も、そんなに聴きこんでいなかったように思う。

2006年6月17日 デビュー30周年コンサートツアー「再生」の初日である幕張。

本編のラストに歌われたのは、アルバム2曲目の「輝く時代(とき)」 だった。

ああ、この曲で終わるんだと思った。

淡々とした印象だった。

2本目である大阪城ホールの初日が終わり、翌日のステージ。

「輝く時代」の魅力に気づいたのか、印象が変わり始めた。

この曲、ステージで化ける。

そう感じはじめてた。

そして4本目の福岡。

最後のフリーズである、

~少しだけやせたかな なんて悲しいだろう~

「すこしだけ やせたかな」

の絶妙な声の震え。

その歌声に心も身体もステージに吸い込まれていくような感覚を覚えた。

「これは、すげえーや」と思ったのもつかのま。


折り返しとなった7本目の名古屋二日目。

本編ラストは 「egoist:エゴイスト【自己中心主義者】」 に入れ替わった。


「egoist:エゴイスト【自己中心主義者】」のラストのフレーズを歌い終えて千春はいう。

「これがフォークソングです」

そう残して、後奏のなかステージを後にする。

そのシーンは、松山千春の30年間を端的に明確に表していた。

とはいえ、

「輝く時代」の、あの歌声を代償にしてしまうのには、あまりに惜しかった。

しかし、2012年11月29日の東京まで再び歌うことはなかった。

この曲を初めてきいたとき。

窓の空いた白い部屋と白いベット。

風で揺れている白いカーテン。

旅立ったばかりの病室の風景が見えた。

 

~君がいたから 歩き続けた
この先は一人でも 何もこわくはないさ~

~指でなぞった 君の笑顔を
いつまでも忘れずに しまい込んでおくから~


この唄は、

永遠の旅立ちを連想させる。

人生という夢の時間の終わりを。


初日の幕張では、この歌を歌う前に、以下のように話している。

 

こうして生まれて生きていることが自分にとっての夢。

足寄という片田舎で生まれ、貧乏だったけど家族に愛情を注がれた。

小学校のときにフォークソングと出会った。

STVの竹田さんに巡り逢いプロとして歌い始めた。

みんなに応援されて30年。

これが夢でなくて何だろうか。

 

いつか、死神が来たら潔くすべてを受け止める。

でも、「ちょっと待ってくれ、俺に後1曲だけ歌う時間をくれ」と頼む。

 

お前たちにも死神が来たら「ちょっと待ってくれ、あと1曲だけ聴くだけの時間をください」と頼め。

みんな頑張ってきたんだ。

死神も、その位のことなら聞いてくれるだろう。

30年、ありがとうございました。

 

要約であるが、2日目以降、話の内容は変更されたが、

そう語り、 「輝く時代」を歌った。

「輝く時代」とは、今生きているこの瞬間なのでしょう。


この世に生まれ、生きて、掛け替えのないもの出逢えた感謝と、永遠の別れに思う寂寥感。
そんな想いを感じるのです。

 

それにしても、福岡、広島での「輝く時代」。

安っぽい表現となるのですが、まるで神懸かり的な歌声でした。

 

◆歌詞

指でなぞった 君の笑顔を  いつまでも忘れずに しまい込んでおくから
君がいたから 歩き続けた この先は一人でも 何もこわくはないさ
青春という 輝く時代を ふり返る日が 来るのだろうか

指でなぞった 君の笑顔を いつまでも忘れずに しまい込んでおくから
最後に君の 手を握りしめ 少しだけやせたかな なんて悲しいんだろう

君の涙は 見たくないから 背を向けて 胸を張る 精一杯の強がり
青春という 輝く時代を ふり返る日が 来るのだろうか
最後に君の 手を握りしめ 少しだけやせたかな なんて悲しいんだろう

 

◆ 松山千春全作品に思うこと~全作品解説2005-2009 インデックス10

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