「中島みゆき『ジョークにしないか』に思うこと～中島みゆき作品解説18～」S3560

「中島みゆき『ジョークにしないか』に思うこと～中島みゆき作品解説18～」S3560/R

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◇更新履歴
V1.0：2016.2.13 初稿

■ 「ジョークにしないか」　編曲者：瀬尾一三

2014年11月12日発売の40枚目のオリジナルアルバム『問題集』の3曲目（全10曲）。

01. ペース：松原秀樹
02. ギター（A.G）：古川望、笛吹利明

03. Rhodes：小林信吾

04. ドラムス：山木秀夫

05. ブルース・ハープ：八木のぶお

06. バッキング・ボーカル：瀬尾一三
07. シンセサイザー､ドラム・プログラミング＆ループ：小林信吾

◆2016.2.14 夢野旅人

夢や憧れといった願いを闇雲に肯定する唄は多々あるが、

やっかいな夢や憧れを、
優しく洗い流してくれる唄は少ない。

～明日また会えるように　ジョークにしないか　　

きりのない願いは　ジョークにしてしまおう～

中島みゆき Concert「一会（いちえ）」2015～2016。

ツアーテーマはビター＆スイート。

一幕（本編一部）がスイート、二幕（二部）がビターと題され、そのテーマに準じた辛辣な楽曲も並べられていた。

「ジョークにしないか」は、

Sincerely Yoursと題された3幕（アンコール）のラストで歌われた。
人生におけるビター＆スイートのほかに全編を通して感じたテーマは旅。

～愛なんて軽いものだ　会えることに比べたなら

明日また会えるように　ジョークにしないか　　

きりのない願いは　ジョークにしてしまおう～

ラストで聞いて、

人生がビターであろうが、スイートであろが、

人生などジョークにしてしまえばいい。

そう云われているようで、心が解放されるよう感覚になった。

～海へゆこう　眺めにゆこう
無理に語らず　無理に笑わず
伝える言葉から伝えない言葉へ～

伝える言葉から伝えない言葉へ、

そして、きりのない願いはジョークにしてしまおう、

そう云えるまでは、

数えきれない葛藤や時間が必要であり、

たとえ言葉にできたとしても、

人は、永遠の切なさを道連れにして生きていく。

そんな含みとは相反するように、

彼女の歌声をきくと心が解放される。

女性の失恋のていの歌ではうあるが、

まさしく、ビター＆スイートな人生の味がする一曲です。

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