「中島みゆき『夜行』に思うこと～中島みゆき作品解説17～」S3558

「中島みゆき『夜行』に思うこと～中島みゆき作品解説17～」S3558/R

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◇更新履歴
V1.0：2016.2.13 初稿

■「夜行」　編曲者：瀬尾一三

2001年9月19日発売の29枚目のオリジナルアルバム『心守歌-こころもりうた』の7曲目（全11曲）。

2005年3月23日発売のライブアルバム『中島みゆきライヴ! Live at Sony Pictures Studios in L.A.』の6曲目（全7曲）。

・オリジナル

01. ペース：Neil Stubenhaus
02. ギター（E.G）：Michael Thompson、Tim Pierce（Solo）

03. A.ピアノ：Jon Gilutin

04. ドラムス：Vinnie Colaiuta

05. キーボード：小林信吾

06. バッキング・ボーカル：Julia, Maxine & Oren Waters
07. プログラミング：浦田恵司・田久保誓一

◆2016.2.13 夢野旅人

重厚なサウンドで始まり終わる「夜行」。

～夜起きている奴らに　ろくな奴はいないと

いわれなかったか　子供頃に～

～夜さまよう奴は　まともな帰り道がないせいだと

憐れみを受けている～

～日暮れどきにねぐらに帰ってゆかない獣は　

みんな獰猛な種類だと～

と、昼光性の人々の、

偏見と常識を綴りながら、

～（本当は）　散りそうな野菊を雨から隠している

わざと胸を開けてバカをやって凍えきって風をひく～

凶暴な武器を隠していると思われている、

夜行性の人々の懐・心の優しさの一端を歌う。

～夜行の駅で　泣いているのは　みんな　そんな　奴ばかり

夜行の町を生きてゆくのは　みんなそんな奴ばかり～

だけど、このサビの歌声をきいていると、

夜行も昼行もないのだろうと思う。

世の中の稚拙ながらも、

否定することのできない偏見や常識の中で、

生きているすべての人達への讃歌にきこえるのです。

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