「松山千春 『君に』に思うこと～松山千春 全作品解説333～」S3148
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◇更新履歴
V1.0：2015.07.26 初稿
V1.1：2021.08.04 画像、歌詞、記事の追加等
V1.2：2021.11.13 追記
■「君に」編曲者：夏目一朗
2000年4月29日発売の47枚目のシングル
2000年5月10日発売のアルバム『La La La』の6曲目（全12曲）
◇松山千春選曲バラードアルバム『天才・松山千春のラブバラード』の9曲目
＊フジテレビ系列の「最後のストライク ～炎のストッパー津田恒美・愛と死を見つめた直球人生～」主題歌（2000年7月28日放送）
◆所有CD画像
◆レコーディングミュージシャン：後日、追記。
01. ドラム：
02. ギター（AG）：
03. ギター（EG）：
04. ベース：
05. キーボード：
06. パーカッション：
07. サックス：
08. ストリングス：
約3ヵ月前、8月1日放送に続いて、津田恒美にふれて、「君に」が流れました。
広島は春先、酷かったな。
あれが無きゃな、最後まで、ちゃんと優勝争いにね、関わってくるとこだったんですけどね。
広島で野球といったらな、菊池良介とかね、仲間はいますけどね。やっぱり、そうだな、1993年、32歳で亡くなった津田恒美。やっぱり彼のことを思い出しますね。
ま、2年前に、脳腫瘍というな、う～ん、ま、かかってですね。それでも奴、頑張って、またな、登板したいって気持ちがね、強かったんだろう。一生懸命、リハビリやなんかしたんだけどね。結局、32歳で帰らぬ人になってしまったんだけど。
やっぱりカープの抑えとしてな、やっぱり球がなかなか打てるような球じゃなかったからな。
そういう意味では、やっぱり選手は、病気怪我、十分注意してもらいたいなとは、思いますけどね。
特にそのぅ癌な、ま、悪性の腫瘍に関してはね、早期であればな、なんとかなる時代になってきてますからね。気をつけてもらいたいなと思いますね。
津田恒美の奥さんがね、ま、書いた『最後のストライク』な。これがテレビでドラマになるってんで、「千春さん、曲書いてくれませんか」な。
2021.8.1放送 松山千春のON THE RADIO
◆2015.7.26 夢野旅人
初O.Aは、2000年4月2日のラジオ「風にのせて」。
その日の放送で、3月末、小田和正と会った話をしています。
東京のスタジオでのツアーリハーサル。
隣が小田和正だったという。
小田のツアーは5月11日。
すでに20日やっているという。
千春「20日間 ! 馬鹿じゃないの、2か月もリハーサルやるのか」
小田「千春はいつから」
千春「俺は4月5日からだよ」
小田「それで、一日しかやらないの」
千春「馬鹿、俺は一日でもメンバーは10日間やってるもん。 あとは最終リハーサル一日歌えばいい」
小田「それでできるの」
千春「それでてきたんだもん」
千春、「小田のJRAのCM、すごく感じがいいな。
競馬の美しさとかロマンと伝わって好きだ。
小田の曲が流れて、♪おーう おーう あれなんていう歌よ」
小田「おう おう（woh woh）」。
千春「お前、馬鹿にしてんのか。 ほんとにか、よくそんなタイトルつけたな」
など、談笑していたという。
「君に」。
ラジオでの初O.Aの際。
曲を書いているときに、フジテレビのプロデューサーから連絡が入った。
「みにくいアヒルの子」を手掛けた彼は、
炎のストッパーと呼ばれた津田恒実（＊注）の短い人生をドラマにするという。
そのドラマの主題歌の依頼だった。
千春は、
津田は知らないわけではない。
約束はできないけれど、頭に入れておくよ、と答えたという。
そんな話があって、
曲を作っているうちにこの「君に」ができたという。
「俺は、短かったけれど素晴らしい野球人生を送った津田に作った気持ちもあります。
それと、ここ何年間でいろんな大切な人間たちを亡くしましたし、
そういう人間たちに、ある意味贈る歌でもあるし、残った自分たちも頑張らなくてはという気持ちを込めて作った曲です」と語り、この曲を紹介しています。
～よかったね この世界に 生まれ そして生きる
なんて 遠く 長い旅だろう～
O.A後、放送の最後に、千春は、
「やっぱり、俺は、俺なりの唄を歌い続けていくのが一番いいと思うな。 変に流行とか時代に迷うことなく、自分の唄を突き詰めて歌っていく。 それが一番、自分にとっていいなと思って。「君に」という曲は、自分なりにもすごい好きなんでコンサートでも是非、期待してください」
と、結んでいます。
◆＊注
津田恒実（1960年8月1日- 1993年7月20日・満32歳没）。
炎のストッパーと形容された広島カープの元プロ野球投手。
1990年に悪性の脳腫瘍が判明、闘病生活に入り、同年11月現役引退。
一時は奇跡的な回復で、現役復帰に向けてトレーニングも行うようななった。
しかし、92年初夏ごろ、病状が悪化し翌年他界
◆歌詞
いつだって 前を向いて 夢を求めている
そんな君の ひたむきな姿
良かったね この世界に 生まれ そして 生きる
なんて遠く 長い旅だろう
愛してる ひと言 言えなかった 馬鹿だなあ
でも必ず いつかは この心が届くと
思う 君に
負けないで どんな時も 一歩また一歩
歩む君は 輝きを放つ
笑ってよ 何度となく 強く そして 弱く
なんて遠く 長い旅だろう
愛してる ひと言 言えなかった 馬鹿だなあ
でも必ず いつかは この心が届くと
愛してる ひと言 言えなかった 馬鹿だなあ
でも必ず いつかは この心が届くと
思う 君に
◆I. 松山千春全作品（解説）に思うこと～松山千春 全作品解説9～ インデックス9 (2000～2004)
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