「松山千春 『良生ちゃんとポプラ並木』に思うこと~松山千春 全作品解説247」S2893
 

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◇更新履歴 

V1.0:2015.4.13 初稿

V1.1:2021.1.28 記事、歌詞等の追記

 


■ 「良生ちゃんとポプラ並木」 編曲者:安田裕美(オリジナル&リテイク)、但し、リテイクのコンダクターは、夏目一朗。
オリジナル:1978年10月21日発売のアルバム 『歩き続ける時』のLP B面3曲目(CD 8曲目/全10曲)

 

リテイク: 2006年5月31日リリースのアルバム『再生』のDISC2の7曲目

 

レコーディングミュージシャン (楽曲個別ではなくアルバム『歩き続ける時』のクレジット)
○オリジナル

01. ドラム:岡本あつお(岡本郭男)、正木五郎、平野肇
02. ギター(AG):清須邦義、安田裕美、松山千春
03. ギター(EG):安川ひろし、椎名和夫
04. ベース:本田達也、田中章弘、平野融
05. キーボード:倉田信雄、中西康明

06. パーカッション:中島御、木村邦治

 

○ リテイク(後日、追記)

 

◆2021.1.28 夢野旅人

2021年1月24日放送の「松山千春ON THE RADIO」。
16日に亡くなられた松山ミヨさんについて語った回。

(詳細は「松山千春、故・松山ミヨさん。 母親について語る。 全文その1~4」S7720-1~4の記事を参照)

お通夜に、同郷の先輩、後輩、良生さんほか、同級生がお焼香に来てくれたと、語り「良生ちゃんとポプラ並木」がかかりました。


◆2014.4.13 夢野旅人

2015年4月12日のラジオ(「松山千春 ON THE RADIO」)。

茨城のコンサートを終えた10日の深夜。

良生さんから電話があったという。


柚原良生氏。

千春にギターの弾き方を教え、フォークソングのレコードを聴かせた同級生である。

高校三年の時、退学して上京。

その後、同級生だった奥さんと結婚。

すぐに、お子さんをもうけられて、現在は東京在住。


そんな彼との会話。

「千春、俺、今年で定年だから足寄へ帰る」

「おう、良生、いいじゃん。 みんなで足寄に帰ってこいや(千春)」

「足寄の町で、みんなが集まれるような楽しい町づくりに励みたい」


「帰ってきたらさ、色んな事、話そうや。

小学校の時に、俺にギターを教えてくれたこと、フォークソングというのが、こういう音楽だ、それよりなにより、どうして高校三年の夏休みで学校やめて東京にいっちゃったの(千春)」
「それも含めてよ、今度帰るわけだから、ゆっくり話そうや」


そんなやりとりをした。

そして、


~今の私が、こうやって歌ってられるのもね、

良生の兄ちゃんがギターを持っててね、

良生にギターを教えてもらって、フォークソングを知り、のめり込んでいった。

そしたら、現在の松山千春になった。


帰ってこい。

な、足寄はいいぞ。


良生、俺は小学校の時から今日まで、ずっとフォークシンガーしているよ。

全国歩いて、やっぱり伝えたいんだ。 

色んなものを、まだまだ皆に伝えきっていない気がする。

 

伝えたい。

そういう思いで今回、「伝えなけりゃ」という曲ができました~と語りました。

 

東京へ向かう車中。

一緒に聞いていた友人は、

「コンサートでこういった話をしてくれたらいいのに」と漏らした。


突き詰めれば、

足寄に生まれ、あの家族のもとに生まれたのが松山千春の原点ではあるが、

フォークシンガー・松山千春の原点は、彼との出会いにあるのかもしれない。

だから、ファンにとって、この手の話は素直に心に染み入ってくる。


2013年5月14日、 東京国際フォーラムの2日目。

この日、良生さんも客席にいた。


1回目のアンコール。

彼が来ているということで、弾き語りで「良生ちゃんとポプラ並木」を歌った。


2回目のアンコール。

「流浪」のイントロが流れ幕が上がった。

 

ピアノの演奏が流れる中、
「良生、うちは、金がなくてな。

母ちゃんは土方だし、父さんは好きな新聞作っていたし・・・。

小学校・・・・何年のときだけっけな。

おまえんちにいって、ギターというのを初めて触って弾いて・・・。


これが、エーマイナー、デーマイナーだ。

あれから始まったんだよ。

あれから始まって、

こんなにたくさんの人が俺の歌を聴いてくれるんだよ。


お前たちは最高だよ。

拍手が止み、一度歌いかけたようにみえたが、「イーマイナー」といって歌いだした「旅立ち」。

 

あのとき。

会場にいた誰もが、理屈抜きで、感動に打ち震えたに違いない。

そう言い切ってしまいたくなるほどのシーンだった。

 

それだけ、

良生さんの出会い、存在、エピソードは、

竹田さんと同じく、フォークシンガー・松山千春にとってかけがえないものなのでしょう。

 

そして我々ファンにとっても。

 

そんな彼に男の子が生まれ父親になったとき。

千春が贈った曲が、 「良生ちゃんとポプラ並木」なのです。

 

◆歌詞

春は細道ポプラ並木を 良生ちゃんと学校帰り 
良生ちゃんは足が長く 僕はいつでも小走りだ 
春のやさしい日差しを浴びて 
ポプラ並木は 背伸び 背伸び 

夏はかげろうポプラ並木で みんな集まりチャンパラごっこ 
良生ちゃんは正義の味方 僕は悪役切られ役 
夏の日差しにかげろう揺れて 
ポプラ並木は 背伸び 背伸び 

秋は夕暮れポプラ並木の 長い影はアベック・コース 
良生ちゃんは女連れで 僕は一人でいじけるばかり 
秋は木枯らし凍えるように 
ポプラ並木は 背伸び 背伸び 

冬は初雪ポプラ並木を しばれた身体丸めるように 
良生ちゃんはスケート選手 僕は補欠のまた補欠 
冬は一面銀世界 
ポプラ並木は 背伸び 背伸び 


あれからすでに十年過ぎて 良生ちゃんは結婚をして 
風の便りに聞いた話じゃ 男の子が生まれたそうだ 
いつも僕らを見守るように 
ポプラ並木は 背伸び 背伸び 

いつも僕らを見守るように 
ポプラ並木は 背伸び 背伸び


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