「松山千春 『家訓』に思うこと~松山千春 全作品解説242~」S2879/R


松山千春データベースのトップページはこちらから↓

http://ameblo.jp/chiharu1997/entry-11566903514.html

アーティスト別ライブデータベースのトップページはこちらから↓

http://ameblo.jp/chiharu1997/entry-11751243418.html


◇更新履歴

V1.0:2015.4.5 初稿

■ 「家訓」 編曲者:飛澤宏元
1991年11月1日リリースアルバム『純』の7曲目(全10曲)。

◆レコーディングミュージシャン(後日、追記)
01. ギター(AG):
02. ドラム:
03. ギター(EG):
04. ベース:
05. キーボード:
06. ストリングス:
07. コーラス:


◆2015.4.5 夢野旅人

4月3日。

川口の初日。

24時過ぎに帰宅して手にとったのがアルバム『純』。


「家訓」を久しぶりに、真剣にきいた。


あなたに、さざける、ものなど、ないけど、

かわらぬ、こころと、あしたを、ささげる 


フレーズの語尾を強めながら一拍置く歌い方が最後まで続く歌。

前半はアコースティックギターのみの演奏。

1970年代の加川良などの関西フォークを彷彿するストレートなフォークソング。

後半のサビのコーラスは千春の声で重ねている。


~この世に何にも 不満を残さず 
あの世に何にも 望みを抱かず~ 


この歌詞をきくと、


この世のことはこの世のことで、あの世のことはあの世のことで。

この世が気になって、あの世に出てきたらお化けといわれる。

この世で、あの世のことなど、気にしてもしょうがない。

どだい、天国なんて、息を引き取るときに、「天国 !! 」と叫べば天国に行けるんだよ。


そう千春が、ライブで客を笑わせていたことを思い出す。

この世に未練や悔いを残さぬよう、生きてくださいということなのだろう。


~あなたに捧げるものなどないけど 
変わらぬ心と 明日を捧げる


それでもあなたに愛されるのなら 
私はこの世で一番幸せ~


測れるもの、数えられるも、目に見える物質的なものよりも、

測れないもの、数えられないもの、

見返りを求めない無償の愛情の尊さを、

素朴な言葉で、質素な演奏で表現したかったのだろう。


溢れるくらいの愛情に満ちた家なら、

たとえ小さな家で、慎ましい質素な生活の中でも幸せなのだろう。


家族に、愛情を与え、与えられながら、

喜びや哀しみを、乗りこえ人生をまっとうできれば、それ以上の幸福はないのだろう。

 
誰もが分かっているはずなのに、

多くの人が物や金、華やかな生活に目を奪わてしまう。

ときに道を踏み外す。


この曲をきくと、特に、千春の歌は、伝えたいことはとても平明だと思う。

何の変哲もない、心の豊かさを求めながら、その大切さを歌っている。


そういった歌を、千春はずっと歌い続けている。

それが意味すること。

現実として日本が、社会が、人が、

心の豊かさや愛情を、(結果的に)蔑にしている時代が続いている証拠なのだろう。


そんなことを、

久しぶりに「家訓」をきいて思ったのです。


■↓現在、以下の検索ランキングにエントリーしています。
よかったら、アクセスして頂けると嬉しいです。

一日一回、ライキングポイントが加算されます。

よろしくお願いいたします。


にほんブログ村


アーティスト・グループ(音楽) ブログランキングへ

人気ブログをblogramで分析
ブログランキング&成分解析

http://blogram.jp/users/analyze/?uid=138678
---------------------

YUMENO BLOG ~ 愛した季節の薫り 孤高のフォークシンガー・松山千春の世界を綴ろう~ 夢野旅人