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◇更新履歴
V1.0：2015.01.16初稿
■ 「眠れない時代」 編曲者：瀬尾一三
1983年11月5日発売のアルバム『眠れない時代』のLP A面5曲目（CD 5曲目/全10曲）。
◆レコーディングミュージシャン（後日、追記）
（楽曲個別ではなくアルバム『眠れない時代』全体のクレジット
01. ギター（AG）：
02. ドラム：
03. ギター（EG）：
04. ベース：
05. キーボード：
06. ストリングス：
07. コーラス：
◆2015.1.16 夢野旅人
誰もが、スマートデバイスを持ち歩く時代。
次々とアップロードされる、きりのない愚行。
個人の表現、思想に過敏に反応して、威圧的に謝罪を求める利己主義の拡散。
真実や事実などお構いなしに、それらを面白がり、無責任に煽る人々の存在の露呈。
ネット社会が生む副産物なのだろう。
昨日、ニュースを見ていて吐き気がした。
嫌悪感以外の何ものでもなかった。
31年前の1983年秋のツアー「眠れない時代」。
まだ携帯電話もパソコンも、ワープロさえも普及していなかった時代。
MCで、千春はこう話していた（すべて要約、一部表現を修正）。
～俺たちがカギの時代、女の裸なんて出てこなかった。
たまに、ポロっと出たら、翌日学校で、
「おい、見たか」、「おう、おう」なんていってな。
それが今はどうだい。
テレビや週刊誌、女の裸で溢れかえっている。
やつら金になれば、なんでもするんだよ。
そのうち、
犯罪が行われようとしているのに、
「今から犯罪が行われます」とか言って、テレビ中継するんじゃないか。
みんなさ、力あるものには何も言わない、言えないんだよ。
金の力、権力、暴力。
みんな卑怯だ。
現代は、情報化時代、誰もがその情報を得ようと躍起になっている。
もっと、もっと。
それがだんだんとエスカレートしていく。
あれも、これも、誰先にと。
やがて、それがストレスとなり、次第に不眠症になって、
心や身体を蝕まれていくんじゃないか。
そんな時代に、世の中になってきていると思う。
今なら、まだ遅くない、変えられる～
といって、「憧れ」と「眠れない時代」を歌い本編の幕が閉じた。
「眠れない時代」には、そんな思いが込められていたのでしょう。
1980年代前半は、ドラマやバラエティーなど当たり前のように女性の裸が出てきた。
当時の、テレビ朝日の土曜ワイド劇場のテレビ欄の見出しは、アダルトビデオの見出しよりも過激だった（その時代を考えれば今は健全といえるのだが、今は今で自粛しすぎたろうと）。
～犯罪が行われようとしているのに、
「今から犯罪が行われます」とか言って、テレビ中継するんじゃないか（表現は修正）～
この言葉で思い出すのは、2年後の1985年6月18日に発生した豊田商事会長刺殺事件http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%8A%E7%94%B0%E5%95%86%E4%BA%8B%E4%BC%9A%E9%95%B7%E5%88%BA%E6%AE%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6だ。
玄関を取り囲んでいた大勢のマスコミは誰一人犯人を止めなかった。
犯行現場てある室内の映像は流されなかったが、犯人の侵入や犯行後の様子が生々しく中継、何度も流れた。 写真週刊誌『FOCUS』では、犯行直後の生々しい犯人の写真が掲載された。
あの事件をみて、あの日のMCを思い出した。
その通りになった・・・と。
あれから30年が経過した。
千春も自分たちも、
現代がこれだけネット社会となるなんて想定していなかっただろう。
誰もが、それこそ未熟で無恥な子供・大人でさえ、情報を発信できる時代になった。
そこにコンプライアンスが存在するはずもなく、発信者の義務や責任は限りなくゼロに等しい。
だから冒頭に書いたようなことがおきる。
テレビ、ラジオ、新聞などのマスメディアや、インターネットメディア。
発信者は人だ。
メディアではない。
疎かにしてはならないのは、
人としての自尊心と責任を持ち合わせて、義務を果たしているかだ。
ただ、売れれば、アクセスが増して金になれば、
話題になれば、有名になれたら、
興味が満たされれば、フラストレーションを解消できれば、ではないだろう。
そして、この社会やルールを創っているのは、
特定な人間だけでなく、我々、ひとり、ひとりなんだと。
この曲をききながら、
11日のラジオ（『egoist：エゴイスト【自己中心主義者】』がかかる前）のコメントhttp://ameblo.jp/chiharu1997/entry-11865172399.html
を読み返してみて、そう思ったのです。
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