「松山千春 『黄昏』に思うこと~松山千春 全作品解説162~」S2773
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◇更新履歴
V1.0:2015.01.06 初稿
V1.1:2015.12.28 記事の追加(ツアー終了につきアメンバー記事と統合)
V1.2:2021.01.17 歌詞と、記事等を追記
V1.3:2021.01.23 記事を追記
V1.5:2021.07.15 記事を追記、公式ライヴ動画のリンク
V1.6:2021.01.23 記事を追記
■「黄昏」編曲者:笛吹利明
1982年5月21日リリースのアルバム『大いなる愛よ夢よ』のLP A面4曲目(CD4曲目/全10曲)
・ライヴ音源
◆レコーディングミュージシャン
※「黄昏」のみの演奏メンバーではなく、アルバム『大いなる愛よ夢よ』全体のクレジット
01. ドラム:島村英二
02. ギター(AG):笛吹利明、幾見雅博
03. ギター(EG):松原正樹、芳野藤丸、幾見雅博
04. ベース:長岡道夫
05. キーボード:奥慶一、大原茂人
06. パーカッション:ラリー寿永、斉藤ノブ
07. ストリングス:KATOH JOE Group、tomato strings
08. サックス:ジェイクH・コンセプシオン (Jake H.Concepcion)
◆所有収録CD・アルバム
◆2021.7.15 夢野旅人
01. 2021年の春のツアーで「黄昏」が歌われました。
「季節の中で」で始まる本編二部は、基本、「ヤーヤーヤーヤーヤー」、「黄昏」、「生命」、「流浪」の順で歌われました。
今年1月に他界された母親ミヨさんとの貧乏だった思い出を涙なからに語り、自分が北海道の土に還っても、母さん、父さんの子供でいたいと、語り「流浪」を歌う二部。
その流れに入るのが、「黄昏」で、まず、人生の儚さを伝えたかったように初日の市原公演を観ながら思いました。
この日は、竹田さんに触れていました。
以下、市原での「黄昏」を歌う前のMC内容です(要約)。
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みんなに驚かれるんだけど、俺は一滴も酒は飲まない。竹田健二さん。「千春、もうじきデビューするんだから、酒、女、タバコ。どれか一つやめなさい。」
タバコはやめられない。
女はやめても、女がほっときません。
昭和52年、1977年8月8日札幌で松山千春のコンサート。
袖に竹田さん。
「うん、よかったぞ、頑張れよ」って。
明日は函館のコンサート。札幌から飛行機が出てて。「千春のコンサート、久しぶりだから楽しみだな」って。
27日の朝、ラジオ局行ったら、守衛さんが「千春くん、残念だったね」おはようございますって言っても、誰も声をかけてこない。何かあったんだな。どうしました?竹田さんが亡くなった。冗談はよして下さい。千春、竹田さんが亡くなったんだ。すぐに竹田さんの家に行って、冷たくなった竹田さんに、「俺、これからどうすればいいんですか?」俺がこの世界にデビューして以来、45年。酒は一滴も飲んでません。竹田さんと唯一残った約束事でしたから。
♪「黄昏」
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02. ツアー最終日の6月30日。
石川本多の森ホール での「黄昏」が公開されました。
◇「松山千春コンサート・ツアー2021春」2021.5.7 石川本多の森ホール 「黄昏」
◆2021.1.23 夢野旅人
2021年1月17日放送「松山千春ON THE RADIO」。
先週の、弾き語り「生命」に関するリスナーメールを読んで、以下のコメントの後、弾き語りで「黄昏」が歌われました。
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今日もこうしてギターを持ちながらですね、ま、毎週毎週、ま、色んな曲をね、お届けしているんですけどね。やっぱり「生命」は良かったか、ね。ま、色んな曲あるからな。恋愛の曲だったり、ま、いかにも北海道らしい曲であったり。
う~ん「黄昏」っていう曲なんですけど、う~ん自分でも、う~ん、すごい懐かしいな、みたいな気持ちで・・・
「黄昏」(弾き語り)
----CM----
「黄昏」という曲をね、ま、弾き語りさせて頂きましたけど。ほんとに懐かしなぁっていう想いとね、これ詞の中には、アタマで「黄昏せまる頃」な、出てくるんだけど、こん時のやっぱりレコーディングの風景が、こう頭の中を過るのかな。
これ、うん、ま、アレンジしてくれたのが笛吹ちゃん、ね。
アコースティックギターの笛吹ちゃん。俺、色んなアレンジャーとね、やってますけど。やっぱりギターのアレンジャーとピアノのアレンジャー、色んなパターンがありますけどね、基本的に俺、ギターで曲を作るべ。
そうするとギターやってくれてる人がアレンジしてくれると、う~ん、あ、自分でもな、このフレーズ出来そうだな、とかね。
うん、そいういう意味ではね、あの時の頃、まだね、髪の毛があった頃の自分をね、思い出しながら、歌わせていただきましたが・・・。
◆2021.1.17 夢野旅人
2021年1月17日放送「松山千春ON THE RADIO」。
弾き語りで「黄昏」が歌われました。
◆2015.12.28(12.7) 夢野旅人
2015年秋のツアーの本編で「兵士の詩」と入れ替えの形で、「黄昏」が歌われた。
ツアーでは、1991年春(レギュラー)、1993年秋(イレギュラー)以来、22年ぶり(フルバンドの最後としては、95年夏の秩父以来)。
初稿のレビューに記したとおり、2014年暮れの玉名でのディナーショーにおいて、ラジオリスナーメールのリクエストに応える形で、アコースティック編成で歌われている。
その玉名での「黄昏」を自分は聞いていない。
自分が「黄昏」の魅力に気付いたのは、コンサートで歌われなくなってから。
それだけに期待が大きかった。
秋のツアーでは、二部の2曲目で歌われたのだが、一曲目が終わってMCの最中。
「兵士の詩」なのか、「黄昏」なのか、ももちゃんのギターのカポ位置と、手先の動きを追って、来たと高揚しました。
ライブアレンジは、オリジナルのアレンジにほぼ忠実なのだが、間奏にサックスが使われ、また千春の歌い方も強め。
「虹のかなた」にもいえることだが、自分が求めている、曲がもつ物悲しい哀愁感とは、そこはかとなく違ってきこえた。
アコースティックギターとリズム隊だけで、オリジナルよりもテンポをゆっくりにして一音、一音、囁くように歌ってくれたなら印象も変わったのかもしれない。
コンサートでレコードどおりに再現することは、到底無理なこと。
とはいえ、期待が大きかった分、残念でした。
もちろん、聞けてよかったですよ。
改めて、ライブにおけるアレンジ、特に哀愁帯びた曲は至難の技だなと思ったわけです
◆2015.1.6 夢野旅人
「黄昏」が21年ぶりにステージで歌われた。
しかも、熊本玉名でのディナーショーである。
「止まらない涙」以来の稀有な選曲に思えた。
80年代後半から1991年までは、よく選曲されていたが、1993年秋のイレギュラーを最後に歌われていなかった(フルコーラス・95年夏のイベントから数えると19年ぶり)。
練習して、メンバーと一緒に弾き語りで歌った「黄昏」。
玉名のステージを観る広島のラジオリスナーから、リクエストメールが届いたという。
「今年、広島は大変でたくさんの方が亡くなられた。それを受け止めなければならない。そんな中、自分はディナーショーに行く。『黄昏』を歌って欲しい。リクエストにお応えします」といって、歌ったという。
広く認知されていないが、「黄昏」や「夢をのせて」、「人と生まれて」、「風の歌がきこえる」、「星空」、「風に抱かれて」といった儚げで哀愁帯びた曲も松山千春の持ち味のひとつ。
いずれも80年代、千春が20代、30代前半の曲である。
自分には、とても魅力的な楽曲群だと思うのだが、
本人にしてみると、暗いというイメージがあるのだろうか、ステージでやりたがらない。
年を重ねて、同じ世界観、儚げさを持つ楽曲、例えばパンフルートが印象的な「君は花」や、「ひき潮」、「雨の日曜日」のほうが60歳目前の千春にとって、しっくりくるのだろう。
最近のこれらの曲は、成熟された完成度の高い仕上がりだと思う。
だけど、まだ自分には早いのでしょう。
まっすぐ琴線にふれない。
考えてみれば、「黄昏」も琴線にふれたのは随分あとのことでした。ステージで歌わなくなったころに、ビデオを再生したテレビ番組「人間!ホットアイ」。
~若くしてスターダムにのし上がった千春。 ここ数年、鳴りを潜めていた。 そんな千春がある勝負に出た~といった内容である森本レオのナレーション。
そのときに流れていたインストの「黄昏」が何とも言えぬ感動だった。
それからだもの。
いずれ、後者の作品も、完成度とか作品の仕上がりを差っ引いてもダイレクトに感動する日もやってくるのだろうと。
それにしても、「黄昏」といったナンバーが、セットリストに1,2曲位置すれば、それだけで新鮮なライブになるのになと、思うわけです。
年明け、早々、はっきりと云っちゃうけど、
現在の千春のライブに足りないものがあるとするならば、選曲における新鮮味だと思う。
本人は、誰もが知っている代表曲を歌うことが、客へのサービスや配慮だという意識が強いのでしょう。
しかし、千春にはヒット曲や、カバー曲にしか魅力のないシンガーとは違う。
みんなが待ち望む隠れた名曲がたくさんあるのだから、もっと取り上げて歌うべきだ。
去年、玉名で「黄昏」を歌い多くの人が感動した。
そのことの事実にあらためて、そう思ったわけです。
◆歌詞及びオフシャル動画・音源
黄昏せまる頃ため息ひとつ
私の人生に灯りをともす
生きてゆくこととはただそれだけで
悲しいことだと誰かが唄う
幸せ不幸せ振りむくたびに
私のささやかな青春の日よ
なげすててゆくほど心の中は
すさんじゃいないと涙が笑う
移りゆく季節を見送るために
生まれてきたわけじゃないことだけは
やり場ない悲しみかみしめながら
いつかはこの夢かなえてやろう
やり場ない悲しみかみしめながら
いつかはこの夢かなえてやろう
◆C. 松山千春全作品(解説)に思うこと~松山千春 全作品解説3~ インデックス3(1982~1984)
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