この記事の最新ヴァージョンはこちらをクリック
◇更新履歴
V1.0:2014.10.15 初稿
■ 「抱きしめたい」 編曲者:飛澤宏元
1989年4月25日発売の28枚目のシングル。
TBS系列『日立 世界・ふしぎ発見!』エンディングテーマ。
◆レコーディングミュージシャン:後日追記
01. ドラム:
02. ギター(AG):
03. ギター(EG):
04. ベース:
05. キーボード:
06. パーカッション:
07. サックス:
08. ストリングス:
09. プログラミング(打ち込み):
◆2014.10.15 夢野旅人
最近、酒癖の悪い太田裕美に、
「千春さん、私のこと、お前、お前って言うけど、私はあんたの女じゃないんだから」とからまれたという。
今、「お前」って言葉はどう思われているのでしょか。
付き合っている女性でも、奥様でも、お前と呼ばれるのは抵抗がある人が多いのでしょう。
そうなると、歌詞も「おまえ」ではなく「あなた」のほうがいいのかなと、ふと思ったりする。
とはいえ、長年、松山千春を見て、聴いてともに成長した我々。
男の立場から歌った千春のラブソングに「あなた」は似合わないとも思う。
3文字なら、どうしても「お前」になってしまう。
千春云々ではなく、最近、自分も「お前」と出てくる歌詞に、演歌に似た古臭さを感じ始めてきたもの事実。
今の若い世代なら、なおさら「お前」に違和感があるのではないかと。
逆に、僕の中で、「あなた」と歌っても違和感がなく、より作品が映える男性シンガーは山下達郎なのです。
松山千春の「抱きしめたい」。
~お前以外に 何も いらない
何も見えない 照れながら
一十百の季節 過ぎても
お前を はなさない~
その「お前」を除けば、
メロディー、歌詞、楽曲、歌唱、すべて何も言うことのないラブバラード。
タイトでメロウな仕上がり、程よい重量感、キャッチーなメロティーでありながら飽きが来ない。
シングルとしては、これ以上ないナンバーだったと、当時も現在も思う。
千春自身も気に入り、「この唄は、何度歌っても飽きないんだな」と言いながら、リリース時のツアーと夏のイベントで、本編とアンコールで2回歌っていた。
さしたプロモーションはしていないけれど、これが売れないのでは、どうしようもないなと。
もしも、半年生まれてくるのが早くて、前年(1988年)の「夜のヒットスタジオ」で披露していたら、そして「愛のぬくもり」(明治乳業「明治ラブ・エース」CMソング)のように、CMソングとなっていたらと、考える時があります(あのおばちゃんが配達するCMじゃ、駄目だけどね)。
本当にシングル向きの秀作だと思うんですよ。
多少、「お前」には、気になるんですけどね。
2008年に発表され聴いた曲の中で、僕が一番感動したのは、山下達郎の「ずっと一緒さ」でした。
ドラマ『薔薇のない花屋』(脚本:野島伸司、出演:香取慎吾、竹内結子、釈由美子、松田翔太、寺島進他)の主題歌。
この曲を初めて耳にした時、浮かんだのは千春の「抱きしめたい」でした。
千春の「抱きしめたい」は刹那を、山下達郎の「ずっと一緒さ」は永遠を歌っているけれど、世界観は同じである。
「ずっと一緒さ」。
~こびりつく 涙を融かして 冬はもうすぐ終わるよ
あなたとふたりで 生きて行きたい それだけで何もいらない~
~あなたとふたりで 生きて行けたら 何度でも生まれ変われる~
キュンとするフレーズ、メロディ、季節感、ドラマチックな仕上がりが、あいまって一聴でガツンとやられた。
そして、この手の歌は本来、千春のオハコなのに・・・と悔しい思いを抱きました。
「ひき潮」や「最後の恋」も、年を重ねた千春だからこそ書けた歌で秀作だと思う。
でも、自分がずっと切望しているシングルになりうる(大衆に受け入れられる)ラブソングは、「抱きしめたい」のような、いや、山下達郎の「ずっと一緒さ」をも凌駕する一曲なんだと思うのです。
■↓現在、以下の検索ランキングにエントリーしています。
よかったら、アクセスして頂けると嬉しいです。
一日一回、ライキングポイントが加算されます。
よろしくお願いいたします。
にほんブログ村
アーティスト・グループ(音楽) ブログランキングへ
ブログランキング&成分解析
---------------------
YUMENO BLOG ~愛のうた::愛した季節の薫り~ 夢野旅人